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研究
デカンテーション(傾瀉)によるコレステロール定量(レフレル法)について
著者: 与田一男1
所属機関: 1市立札幌病院中央検査科
ページ範囲:P.518 - P.520
文献購入ページに移動はじめに
臨床検査室における血清コレステロールの測定法としては,Zak-Henly変法1),Leffler法2)Zurkowski—柴田変法3)など多くの測定法が発表されている.われわれは,イソプロパノール抽出によるLeffler法によって測定を行なっており,最近のプール血清による管理では,平均値188.3mg/dlに対して,標準偏差±2.87,変動係数±1.52%ときわめて良好な再現性を得ているが,この方法は,Zurkowski法などの直接法と違って,除タンパク操作,すなわち,イソプロパノールで抽出した後,遠心分離して上清を一定量移し取る操作があるために,多数の検体を同時に処理する検査室では,煩雑さをまぬがれない.したがって,この除タンパク操作をいく分でも簡単にかつ迅速に行なうためのひとくふうとして,Leffler法にデカンテーションを応用し,その適否を検討した.
臨床検査室における血清コレステロールの測定法としては,Zak-Henly変法1),Leffler法2)Zurkowski—柴田変法3)など多くの測定法が発表されている.われわれは,イソプロパノール抽出によるLeffler法によって測定を行なっており,最近のプール血清による管理では,平均値188.3mg/dlに対して,標準偏差±2.87,変動係数±1.52%ときわめて良好な再現性を得ているが,この方法は,Zurkowski法などの直接法と違って,除タンパク操作,すなわち,イソプロパノールで抽出した後,遠心分離して上清を一定量移し取る操作があるために,多数の検体を同時に処理する検査室では,煩雑さをまぬがれない.したがって,この除タンパク操作をいく分でも簡単にかつ迅速に行なうためのひとくふうとして,Leffler法にデカンテーションを応用し,その適否を検討した.
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