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文献詳細

雑誌文献

臨床検査13巻6号

1969年06月発行

文献概要

研究

尿素定量におよぼすチオ硫酸塩の妨害

著者: 寺田京子1 北村元仕1

所属機関: 1虎の門病院生化学科

ページ範囲:P.527 - P.529

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はじめに
 日常の腎機能検査には,患者に苦痛を与えることの少ない内因性クリアランスの測定が好まれるが,詳しい経過情報を得るためには,糸球体濾過値(GFR)や腎血漿流量(RPF)などの外因性クリアランスをも実施しなげればならない.
 筆者らの病院において,実用上の便利きから内因性および外因性のクリアランス測定を同時に実施したところ,GFR,RPFの値に比べて,つりあいのとれない尿素クリアランスの低値に遭遇した.表1はこの時の患者4例の両クリアランス値を示したものであるが,各例に共通して同様の解離が示されたことは,測定法の正確度に問題があるのではないかという疑問をわれわれにいだかせた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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