文献詳細
文献概要
主要疾患と臨床検査・8
胃と腸の疾患と臨床検査
著者: 菊池弘明1 松永藤雄2
所属機関: 1弘前大内科学第1講座 2弘前大・内科
ページ範囲:P.672 - P.676
文献購入ページに移動最近の消化管疾患に関する検査法の進歩は目ざましいものがある.一般的にいって,検査法には形態を追究するものと,機能を追究するものがある.消化管の検査法の場合,前者に属するものとして,レントゲンを使った検査と内視鏡を用いた検査があり,消化管疾患の診断では今でもこの両者による検査が主要な位置を占めている.後者に関する検査は,胃液検査以外いまだ一般的といえるものは少ない.しかし,臨床医学にRadioisotopes(RI)が導入され,次第にその領域を広げつつあるということは特記すべきことであろう.
この形態と機能面からの疾患に対するアプローチに加えて,心身医学の面から消化器病を診断し治療する態度が生まれたことは,これまた画期的なことである.
掲載誌情報