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1ページの知識 病理
組織の染色(2)
著者: 川井一男1
所属機関: 1国立大阪病院研究検査部
ページ範囲:P.681 - P.681
文献購入ページに移動3.核染色剤のいろいろ
光学顕微鏡標本では核を染め出すのに,たいていはヘマトキシリンが用いられることはすでに述べたが,核が紫色に染まったのでは判別が困難な染色法では他の色調の色素が使われる.核を赤く染めだす色素としては,マロリー染色の酸フクシンやアゾカルミン,弾性線維染色や線維素染色のケルンエヒトロートやリチオンカルミンなどがあり,サフラニンを用いる例(鉄染色)もある.メチルグリーンは核のDNAを青緑色に染める.
光学顕微鏡標本では核を染め出すのに,たいていはヘマトキシリンが用いられることはすでに述べたが,核が紫色に染まったのでは判別が困難な染色法では他の色調の色素が使われる.核を赤く染めだす色素としては,マロリー染色の酸フクシンやアゾカルミン,弾性線維染色や線維素染色のケルンエヒトロートやリチオンカルミンなどがあり,サフラニンを用いる例(鉄染色)もある.メチルグリーンは核のDNAを青緑色に染める.
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