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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査14巻10号

1970年10月発行

雑誌目次

カラーグラフ

血小板のおいたち

日野 志郎

pp.938-939

 骨髄で多潜能幹細胞が核質の増殖を続けて巨核芽球になる,と考えられる。巨核芽球には10個ぐらいの核小体がある(図1)が,はっきりしないことが多い.核の大きさに応じて細胞質は増大し,核に近いところからアーズル顆粒を生じ(前巨核球),しだいに周辺部へ及ぶとともに顆粒は粗大となり,塩基好性を失う(巨核球).電子顕微鏡でわかることだが顆粒群のあいだに血小板分離膜を生じ,分野形成が起こって血小板の母体になる(図3).それが何らかの様式で分離して血小板になる,あとに裸核(図7)が残り,細網内皮系で処理されるという.図はすべて真性多血症患者の骨髄標本(パツペンハイム染色)により,原拡大率は500倍.

グラフ

細胞診標本の作り方

田中 昇

pp.941-948

 細胞診は検体採取と細胞学的診定の2つの領域に大別される.両者は相まって細胞診の診断的価値を高めている.そのうち後者は本当の意味での細胞診専門家にゆだねなければならないが,それ以前の検体採取,すなわちサンプリングと前処理は細胞診の入口になるもので,細胞診の精度を支配する重大な作業である.

 サンプリングと前処理は婦人科では一般婦人科医が,胃液・穿刺液などは一般医師以外にナースも技師も,痰にいたってはひとり技師がこれを取り扱う現在,一般の技師でもこれからりっぱなスミアを作り,理想的な固定を行なったのち,さらにコーティング固定を施して,専門の細胞診施設に送付すれば十分細胞診の目的が達せられるわけである.

組織細胞化学・4

酵素組織化学(3)

三友 善夫

pp.950-951

酵素組織化学各論

1.酸化還元酵素(続)

 テトラゾリウム塩を用いない酸化酵素の検出法の中で,重金属タンパク体である酸化酵素が代表的である.これらの酵素はテトラゾリウム塩を水素受容体とすることができず,受容体O2に対してHを与え,H2Oを産生する.組織化学的にはチトクロム酵素とDopa酸化酵素が主である.

ノモグラム・10

平均値の差の検定

斎藤 正行

pp.953

 2つの実験をしたとき,その平均値の差が確かに有意(危険率5%以下)かどうか,もし両方の例数が同じならこのノモグラムで,その差の検定ができる.

例血清カルシウムの測定(10例)

検査室の便利表・10

血液塗抹標本固定法

新谷 和夫

pp.955

1)ここには代表的なものをとりあげ,推奨される固定液と染色法の組み合わせを示した.もちろん,染色法によってはこれ以外の固定液も数多く知られているが,その点については成書を参照されたい.

2)いずれの場合も,固定後はすみやかに染色操作に移ることが望ましいが,ギムザ,PAS,Sudan black B染色は固定後比較的長期間保存に耐える.

総説

酵素検査論

玄番 昭夫

pp.957-961

 Enzyme (=in yeast)という流動的な検査材料が,体内に広く分布している.この量的な変化をとらえるのが酵素検査である.種々の酵素を正しく測定するにはその特異性を理解し,測定条件を一定にしなければならない.

技術解説

TSI培地におけるブドウ糖非発酵菌

坂崎 利一

pp.962-966

 TSI (Triple Sugar Iron)培地は,いうまでもなく腸内細菌およびそれに類似のグラム陰性杆菌同定のための鑑別培地で,ブドウ糖発酵菌は本培地の高層部で酸を産生してその部を黄変させるが,その他の菌では高層部,斜面部とも無変化にとどめるか,または培地をよりアルカリ性に導く.医学細菌学上,前者すなわちブドウ糖発酵菌に該当するものは,腸内細菌,Aeromoitas, PlesiomonasおよびVibrioおよびChromobacteriumviolaceumで,これらの菌についての同定の知識はかなり普及しているために,ルーチンではさほどの困難もなく同定がすすめられている.なお,医学に関係のあるブドウ糖発酵菌には,以上のほかにPasteurellaおよびActinobacillusがあるが,これら両者はふつうTSI培地には発育しないので,ここでは問題外である.

 ブドウ糖発酵菌とは反対に,ブドウ糖非発酵のグラム陰性杆菌,すなわちTSI培地ての-/-所見を示す菌については,近年臨床材料からの分離が増加しているにもかかわらず,いままでこれらの菌についての細菌学的および分類学的知見に乏しかったために,ほとんどの場合,満足な同定が行なわれていない。今回はこれらの菌の同定の進め方について解説する.

心カテーテルにおける電気血圧計の扱い方

岡村 哲夫 , 古平 国泰

pp.967-972

 心臓カテーテル検査法は種々の心疾患の診断・循環動態の検査法として,現在ではルーチン化され,心臓外科の発展とあいまって心内圧・血液酸素含量の測定にとどまらず,色素あるいはアイソトープの稀釈法・心血管造影・心内心電図・心内心音図などにも広く応用され,心臓検査法の基本技術となっている.

 しかしこのように心カテーテル法が広く行なわれてくるとともに,ときに検査法あるいはそれに使用される機器についての知識の不十分さのために,または慣れのために,ややもすると基本的な過誤を犯す危険もありえよう.

臨床検査の問題点・21

組織化学への理解

高松 英雄 , 鈴木 裕

pp.974-979

 病理,血液検査室で最近‘組織化学的検査’が注目されつつある.生化学と形態学との結びついた検査として,組織・細胞内の物質の存在部位・状態の追究をテーマとするが,ここでは酵素組織化学を中心に組織化学一般の理解を深める.

主要疾患と臨床検査・22

感染症と臨床検査

吉岡 一 , 上田 京子

pp.980-985

 ヒトの感染症は,ウイルス,マイコプラスマ,リケッチア,細菌,真菌,原虫などきわめて範囲が広いが,本稿では日常検査活動で最も問題になる細菌性感染症に限って記述してみたいと思う.

 細菌性感染症の診断は,病原体を証明することに尽きる.たとえば,腸チフス症でチフス菌を検出する場合である.しかし,検出された細菌が,その疾患の真の病原体かどうかの判断に苦しむ場合もある.もし敗血症症状の患者の血.液からβ溶連菌が証明されれば,これは明らかに病原体であるが,健康人の咽頭からこの菌が検出されても,それは雑菌と考えられるべきてあろう.

ひろば

保健薬と検査試薬キット

内田 敬嗣

pp.985

 現在,市販の各種検査試案キットを使用していない検査室はないといっても過言ではない.その便利さが現在のキット全盛時代を招来したのであろう.

 そこでこのキット全盛時代にユーザーとして1つの提言がある.最近国会でも問題になった‘効かない保健薬’との関連においてである.この問題の起こった原因は現在の医薬品行政の不備といってしまえばそれまでだが,ユーザーの新薬に対する不勉強が,医薬品業者の商魂にふり回された結果ともみえよう.

私のくふう

スパイロメータのベルファクタ(B.F.)の検定

上野 久子 , 菊地 智子 , 国司 健 , 江部 充

pp.986

 スパイロメータのB.F.は,測定値に直接影響を及ぼすので,正確であることが要求されている,しかるに市販の装置には詳しい検査成績表が付属されていないので,それを購入した際に自ら検査を行なわねばならない.

 13.5l型と9l型のベルについて比較的簡単な方法でB.F.を検討し指定のB.F.と比較したので参考に供したい.

1ページの知識 生化学

尿,除タンパク液の定容採取について

降矢 熒

pp.987

 血清採取では一般に少量のことが多く,サンズをはじめ,多くの自動ピペットがあるが,1-5ml程度の採液には適当なものはない.

 現実に多くの検査室で行なわれているのは次のような方法である.すなわちホルピペットあるいははメスピペットを用い,少数検体のとぎはただ1本で次々に,多数検体のときには数本を交互に用いている.3mlのホルピペットでは残存液液量は水の場合1%ぐらいであるから,くり越し誤差は特に補正の要のないことが多い.除タンパクを要する現行の日常検査では,最高最低の差が10倍以上のもは少ないが,尿糖,尿タンパクではこれ以上である.もし気になるならば1回めの尿は捨て,2回めのものを測ればよい.除タンパク液のように1回めのを捨てるほどないときには,後記のような補正をしてもよい.

1ページの知識 血液

トロンボプラスチン生成試験

糸賀 敬

pp.988

 本法はBiggsらが1953年に考案した.

 患者ならびに正常人の成分を,表に示すよう種々組み合わせて凝固因子の異常を鑑別する.

1ページの知識 血清

抗体の生物学

水谷 昭夫

pp.989

生体防衛機構における抗体

 血清検査は本質的には抗原と抗体との反応を調べる手技である.抗体はもとより生体防衛機構上重大な意義をもつタンパクである.抗体を知るためには,その系統発生ともいうべきものを理解せねばならない.

 単細胞生物は食作用(phagocytosis)を行なう.この段階では,摂食,すなわち自己を積極的に維持することが,自己を消極的に防衛することと一致しているのである,ヒトにおいても,諸種の食細胞が,生体防衛の緒戦を担当している.このことはE. Heinlich Häckel流にいうならば,生体防衛機構に関しての系統発生(phylogenesis)と個体発生(ontogenesis)の不可分性を物語るひとつのエピソードといえよう.

1ページの知識 細菌

グラム陽性菌

土屋 俊夫

pp.990

 グラム陽性菌は菌体にリボ核酸塩をもつため,クリスタル紫とヨードがこれと結合してエタノール不溶の複合体を作るため,純エタノールによって脱色されないという特徴があるので,グラム陰性菌と区別できる.同時にグラム染色だけでも球菌と杆菌,菌体の大きさ,菌体の形態学的特徴より菌種を識別することも可能になることがある.グラム陽性菌には次のものがある.

 球菌として:ブドウ球菌,レンサ球菌,肺炎球菌,ミクロコッカス.

1ページの知識 病理

H・E染色

和田 昭

pp.991

 組織学でいう染色は,細胞や組織構造をはっきり把握するため,いろいろな色素を組織に滲透吸着させる操作であるが,中で最もよく用いられるのがヘマトキシリンとエオジンを用いた重染色法である.組織標本は染色の終了をもって完成されるものであるから,十分この染色法を身につけなければならないのはいうまでもないが,一見簡単と思われるこの染色法が実は非常にむずかしく,また深味のある染色法であり,ヘマトサシリン液1つを取り上げてみても,これを自由に駆使してそれぞれの組織なり,目的にあった理想的な染色効果をあげることがいかに困難であるかを知らされた方も多いと思う.

 ヘマトキシリン・エオジン重染色は核をヘマトキシリンで藍に,他の細胞質をエオジンで桃色に染めあげることであるが,ヘマトキシリン,エオジンにはそれぞれ種類があって,目的にそったものを用いなければならない.一般によく用いられるヘマトキシリンは表のようなものである.

1ページの知識 生理

時間肺活量曲線決定の諸因子

滝島 任

pp.992

 時間肺活量曲線,最大(努力)呼気曲線とは,スパイログラムをとる際に,被検者に最大吸気位からできるだけカいっぱい,すみやかに呼息させた際得られる曲線をいう.この曲線の特微を形づくる要素は,肺活量と呼気速度の両者である.肺活量の大きい小さいは曲線の振れを決定する因子であり,呼気速度は曲線の傾斜に関係する.

1ページの知識 一般

‘日本衛生検査技師会’入会のご案内

編集室

pp.993

プロフィール

 ‘衛生検査技師の学術技能の研さん,ならびに公衆衛生および医療の向上を図り,もって国民の健康保持,増進,発展に寄与するこどを目的とする学術団体で,毎年1回の学会(今年は,第19回めで徳島で開催),検査技術集会の開催,機関紙「衛生検査」の発行をはじめとする各種学術活動(A),技師の社会的身分・地位の向上,処遇改善活動(B),その他(C)をすすめて,広く全国の衛生検査技師に知られている.

 会の組織は,全国47都道府県に各技師会を持ち,本部を北里大学内(東京)に置いて,現在1万余の会員をようしている.

論壇

ヨーロッパの病院視察によせて

福武 勝博

pp.996-997

 今年の8月はじめドイツのあるホテルのロビーで,国際血液学会に出席した日本の医師の一団と外国人が何やらを話し合っているのをそれとなく聞いていると,外人が日本人のだれかにあなたはメディカル・テクノロジストですかと尋ねているのが聞こえた.日本の医師はあわてた様子で,私たちはドクターですと答えていた.ほんのわずかな会話の間であったが,メディカル・テクノロジストが国際学会に出席することが常識として会話の中に出くてるお国がらと,日本ではとてもそんなことは考えにくい状態にあるといったような様子とが印象的であった.

座談会

コントロール・チャートの活用法—東京・虎の門病院の場合

北村 元仕 , 中野 圭子 , 吉場 朗 , 河合 忠

pp.998-1008

 診断の情報としての検査データは,いかにしたら臨床家に信頼される精確さが確保できるか,また活用されるか—生化学検査には欠かせないX-R管理図をとりあげ,その実際を虎の門病院の検査・臨床の双方から出席していただき検討する.

研究

迅速凍結切片の固定法の改良

浜崎 美景 , 粟井 盛治 , 村上 稜子 , 福永 順子

pp.1009-1010

はじめに

 手術中の迅速組織検査は病理検査室の主要な任務の1つであり,この検査の重要性は最近ますます高まってきている.検査の実施に当たってザルトリウス・ミクロトームによる凍結切片を作製する場合は,迅速ホルマリン固定が前提となるが,在来の煮沸を行なう方法によると,でき上がった組織標本に見る固定像が必ずしも良好でない.手術方針の決定に寄与する正確な病理組織診断を得るためには,より良好な固定像が望ましいのはいうまでもないが,従来は像のゆがみを,迅速法に不可避な欠点として見過ごされてきたきらいがある。われわれはこれの改善の目的で,固定法に新しいくふうを加えて良好な成績を得たのてここに報告する.

血清鉄および不飽和鉄結合能の直接測定法の吟味—I.血清鉄

古郡 浩 , 斎藤 正行

pp.1011-1015

 血清鉄の測定法には多数の報告があるが,一般に血清に塩酸を加えて強酸性としトランスフェリンから鉄を遊離させたのち,トリクロル酢酸で除タンパクし,次いで鉄を2価に還元し,Ferroイオンと親和力の強い発色剤を加え発色させて測定する比色法1-3)が,広く用いられている.

 しかしこの方法はトリクロル酢酸による除タンパク操作を含むことに問題がある.すなわち,(1)除タンパクにより鉄の沈殿損失が起こること,(2)除タンパク後の濾液が必ずしも透明でなく,比色時の誤差になること,(3)除タンパクと加熱によって検体量の減少を伴うこと,(4)除タンパクを含むことが操作を繁雑にし,かつ汚染の機会を多くしていることなどである.最近金属や電解質の測定に原子吸収光度法が盛んに用いられるようになったが,血清鉄の測定に関しては血清中の極微のヘモグロビン鉄の存在が干渉し,また機器そのものが鉄に対して感度が悪いこともあって実用性がない.

酸素飽和度計による血液酸素濃度の測定

松本 佶也 , 蔵本 築

pp.1016-1020

 血液ガスの測定には検圧法,電極法ならびに光学的方法など各種の方法が考案されているが,それぞれに特徴があり,いずれもいくつかの仮定と誤差を含んで構成されている1)

 臨床的には血液量が微量で,操作が簡便かつ迅速に測定でき,精度も安定している測定法が求められており,酸素に関していえばその含量,分圧,飽和度など目的に応じて方法が選ばれている2-5)

オートアナライザー(no-blank法)による血清アルカリホスファターゼの測定経験

秋吉 省三 , 宮原 侑子 , 白川 充

pp.1021-1024

 オートアナライザー(以下A.A.と略)によるアルカリホスファターゼ(以下ALPと略)活性値測定には,フェニールリン酸を基質とする方法1-3)とp—ニトロフェニールリン酸を基質とする方法4-6)とが一般に利用されている.前者はKind-King法あるいはその変法を,後者はBessey-Lowry法をそれぞれ自動化したものであるが,最近はさらにその他の方法7-9)も利用されている.

 当院においても,検査業務能率化の必要に迫られて,ALP活性値測定の自動化を思いたったが,Marshら1)の方法では盲検値測定の煩雑さがあるため,AXelssonら2)によるno-blank法を採用することにした.

セルロゲルを用いた電気泳動法によるリポプロテインの分画法

伊藤 宜則 , 山内 久子 , 佐々木 實

pp.1025-1027

 血清リポプロテイン(Lipoprotein)の分画は主として超遠心法1,2)や電気泳動法2,3)で行なわれているが,後者のほうが簡便であるために広く用いられている.

 支持体としては普通濾紙3,4),アガロース5),セルローズァセテート膜6)などが使用され,泳動後のリポプロティン染色にはズダンブラックB3),オイルレッドO6,7),ズダンⅢ8),ズダンIV9),ファットレッド7B10),ブルーBZL Ciba11)やオゾン酸化後のシッフ染色12)などが行なわれている.

血液型検査における凝集判定保存板の考案と使用経験

塩田 敏雄

pp.1028-1029

はじめに

 血液型を判定して保存することは,検査室でのたいせつな日常検査業務の1つである.

 オモテ検査の反応の場には一般にガラス板や紙上が使用され,標準血清と血液を反応させて判定する.ガラス板上の場合は,まぎらわしい反応が現われたとき,直接顕微鏡で観察できるが,保存する場合は一度紙上に移して乾燥固定しなければならない.また,紙上で実施する場合,顕微鏡で観察したいときは一度ガラス板上に移して鏡検する必要があるが,保存の場合はそのまま反応を乾燥固定すればよい.

新しいキットの紹介

トリグリセライド測定キットトリグリ(栄研)の検討

佐藤 佶夫 , 橋本 一夫 , 伊藤 忠一

pp.1030-1034

 血清トリグリセライド(中性脂質)は各種疾患,特に動脈硬化症,糖尿病,ネフローゼ症候群,甲状腺機能低下症,および本態性高脂血症などでその代謝のメカニズムと臨床上の価値が注目され,その測定の要求が増大しつつある,トリグリセライドはコレステリン,リン脂質とともに血清脂質の主要成分を構成しているが,3者は独自の代謝を行なっており,脂質代謝を知るためにはこの3者を同時に測定することが必要である.さらに詳細な脂質代謝を追求するために,遊離脂肪酸(free fattyacid,FFA),リポプロテインの分画などを駆使して総合的に分析することが,将来日常検査として行なわれることであろう.

 しかしながら,現在多くの検査施設の中にはコレステリン,リン脂質を測定していてもトリグリセライドはしていない所もあり,このような場合,前2者の脂質測定の価値をも減殺している感を受ける.

質疑応答

酵素の呼び名と単位について/血清ビリルビンの稀釈倍数

N生 , 玄番 昭夫 , S生 , 官川 統

pp.1035

 問 酵素の国際命名法が存在しているにもかかわらず,なぜ依然として慣用名が用いられるのですか.また単位もなぜ国際単位が一般に使用されないのでしょうか.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

今月の特集1 基準範囲と臨床判断値を考える
今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

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今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

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今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

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63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

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63巻6号(2019年6月発行)

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今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

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63巻3号(2019年3月発行)

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63巻2号(2019年2月発行)

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今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

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62巻4号(2018年4月発行)

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60巻12号(2016年11月発行)

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今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

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60巻10号(2016年10月発行)

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今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

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60巻1号(2016年1月発行)

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今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

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今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

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今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

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今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

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今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

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今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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