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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 日常検査法—基礎と要点 検査室の基礎知識 Ⅲ.検査室の日常管理

精度管理

著者: 斎藤正行1

所属機関: 1東大・分院生化学

ページ範囲:P.1184 - P.1193

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どうしてデータはバラックのだろうか
 ある血清のコレステロール成分を日を変えて6日間反覆測定してみるに,同じ数字はまず出てこない.この数字の違いをどう理解したらいいだろうか.いわゆる測定誤差と片づけてしまえばそれまでだが,他人がまた他の施設で測定したら,もっとバラツキが少ないかもしれない.
 こういう現象は血球計算や細菌検査でも宿命的にになっていて,日によって倍の値が出たり菌が全く生えないということも起こっていよう.ただ化学のように,それを実証するにつごうのよい,反覆検査に適する材料が保てないため,表面に表われないだけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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