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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 日常検査法—基礎と要点 検査室の基礎知識 Ⅲ.検査室の日常管理

検査成績の報告

著者: 斎藤正行1

所属機関: 1東大・分院生化学

ページ範囲:P.1193 - P.1196

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はじめに
 土曜日の午後,検査報告の束を中検受付のポストに入れたとき,今週も無事終えたことにホットする.ところが月曜に出勤したとき,まだポストにその伝票が残っているのを見るとガッカリする.病人は入院しているのであるから,土,日と治療を受けたはずである.検査データはいったい何に役だつのだろうか.これが私たちが土曜に限り伝票を病室のナースステーションまでとどける理由である.カルテの横にまでとどけてあれば,医師が帰る前にちょっとデータを見てくれるだろうし,日曜の宿直医も注意してくれるだろう.
 病室でカルテを開いて見ると,検査データは一番新しいものしか目に映らない.検査データというものはその患者の経過を示すものであるから,常に過去のひとつひとつも‘ひと目’で見られればどんなに便利であろう.これが私たちが縦型の検査伝票を作った理由である.同じ労力をかけてもそれが有効に利用されるか,水洗便所のように1回きりで流し去られるか,検査室の小さな親切で随分と違ってくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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