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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 日常検査法—基礎と要点 部門別の基礎技術 Ⅱ.臨床化学

著者: 正路喜代美1

所属機関: 1東大病院中検生化学検査室

ページ範囲:P.1217 - P.1220

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はじめに
 すでに1世紀前に血液中に糖が検出され,糖測定は診断・治療のための臨床的意義も高められ,血液・尿中の糖の測定法が次々に開発され広く検討・改良されながら今日に至っている.生理的に血液中に増減する糖,あるいは尿中に出現する糖はブドウ糖であるから,この糖の還元性,縮合性,さらには特異的といわれるブドウ糖酸化酵素法へと発展し,この特異性の高い真糖を測定しうる方法に決着かとも思われたが,いまだ問題点を残している.
 これら数々の測定法は,正確で精密で簡易な測定法をめざし,ひとつひとつ問題点を究明し,改良されていくべきである.ここにそれぞれの測定法の原理,特徴,問題点を老え,日常検査への測定法の選択と今後の改良への基礎としたい.血液や尿中ブドウ糖測定は,多くの共存物質の影響をまぬがれない.また試料採取後測定までの保存法も問題点として考えねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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