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特集 日常検査法—基礎と要点 部門別の基礎技術 Ⅲ.血液学
血液像
著者: 山岸司久1
所属機関: 1京大第1内科
ページ範囲:P.1242 - P.1246
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正しい血液像を得るためには血液塗抹標本の正しい作り方を知っていなければならないことはもちろんである.塗抹,乾燥,固定,染色の過程の1つでも正しくないとよい血液塗抹標本は得られず,細胞の同定に困難を感じ,そのために誤りを生ずるおそれがある.これらの正しい方法に関しては多数の成書に記載されているので詳細は省略するが,私の経験から注意すべき点を列挙すると,
1)塗抹標本の乾燥は可及的すみやかに行なうこと.乾燥速度が遅いと白血球が乾燥途中で収縮して小さくなり細胞同定に困難を感ずる.
正しい血液像を得るためには血液塗抹標本の正しい作り方を知っていなければならないことはもちろんである.塗抹,乾燥,固定,染色の過程の1つでも正しくないとよい血液塗抹標本は得られず,細胞の同定に困難を感じ,そのために誤りを生ずるおそれがある.これらの正しい方法に関しては多数の成書に記載されているので詳細は省略するが,私の経験から注意すべき点を列挙すると,
1)塗抹標本の乾燥は可及的すみやかに行なうこと.乾燥速度が遅いと白血球が乾燥途中で収縮して小さくなり細胞同定に困難を感ずる.
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