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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 日常検査法—基礎と要点 部門別の基礎技術 Ⅲ.血液学

血沈

著者: 橋本仙一郎1

所属機関: 1関西医大・臨床病理学

ページ範囲:P.1252 - P.1255

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はじめに
 抗凝固剤を入れた血液を試験管に入れて,垂直に静置しておくと,沈下した赤血球の部分と上層の血漿の部分とに分かれるという素朴な現象は,かなり古くから注目されており,その速度を血液沈降速度(血沈)または赤血球沈降速度(赤沈)と呼ぶ,歴史的に最も古い文献として1797年John Hunterは赤沈は炎症患者が促進し,その速度は炎症の程度により変化すると述べている1).1917年Fahraensは妊娠の早期診断に役だつと述べている.わが国では,1925年ごろから行なわれはじめ,戦前に行なわれた検査の中では最も頻度の高い重要な検査であったが,今日もなお愛用されている捨てがたい検査であり,臨床病理学会主催の一般臨床検査士資格認定検査にも,しぼしば出題されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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