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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 日常検査法—基礎と要点 部門別の基礎技術 Ⅴ.血清学

感染症の血清反応

著者: 安田純一1

所属機関: 1国立予防衛生研究所一般検定部血液製剤室

ページ範囲:P.1311 - P.1314

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 Wasserman lab. とWidal lab.
 外国で細菌学・血清学検査の話をしていると,Wassermann lab.,Widal lab. ということばを聞くことがある.現在のような中検組織ができる以前には,この2つが血清検査室の主体であったので,今なおこういうことばが残っているのである.Wassermann lab. がどちらかといえば独立の検査機関,ないしはそれに近い形で発達してきたのに対し,Widal lab. は病院などの細菌検査室の一部という形をとってきた場合が少なくない.そのためか,感染症に対する血清学的検査のレパートリーは,われわれが日常知っているものより多種に及んでいる.
 1例として,ノルウェー国立衛生研究所の年報から,1966年度および1967年度の細菌部(Bakteriologiskavdeling)における血清検査の件数を表1に示しておく.このほかに,リン菌(2471件),Brucella abortus(90件),Ornithosis(1454件),Echinococcus症(4件),その他(3件)の補体結合反応(数字はいずれも1967年度の件数)が血清診断部のWassermann lab. で行なわれており,この研究所が衛生検査をおもな業務としているとしても,病原微生物を抗原とした血清反応の種目がかなり多いことを認めなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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