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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻12号

1970年12月発行

文献概要

特集 日常検査法—基礎と要点 部門別の基礎技術 Ⅷ.一般検査

胃液・十二指腸液検査

著者: 坂野重子1

所属機関: 1東女医大心研・消化器病センター検査室

ページ範囲:P.1379 - P.1387

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はじめに
 十二指腸液検査は,診断に治療に重要な検査とされているが,胃液検査のほうは,より信頼度の高いレントゲン検査,内視鏡検査の診断技術の発達に伴い,最近ではとかく軽視される傾向にある.
 確かに胃液検査は,形態学的な方法に比較して診断価値が低いばかりでなく,検査に費やす労力が多いし,定量性を追求する検査としても方法論的にかなり問題がある.しかし問題はあるにしても,胃機能面の追求には欠かせない検査法であるし,最近の内視鏡,胃生検の発展は,むしろ,胃液検査によって胃腺機能が推測できることを裏づける方向にある1-7).したがって胃液検査は,内容的にはこれからの検査法として一躍の発展が期待されるわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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