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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻13号

1970年12月発行

文献概要

主要疾患と臨床検査・最終回

自動化検診システムと臨床検査

著者: 岩塚徹1

所属機関: 1愛知県総合保健センター

ページ範囲:P.1447 - P.1452

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人間ドック検診とスクリーニング
 多くのものからある規準を満たすものを能率よくとりだすためには,‘スクリーニング’,すなわち‘ふるい分け’が必要である.美人コンテストの予選もスクリーニングであり,健康診断もそれに属する.健康診断には糖尿病のための検尿,肺疾患のための胸部間接X線撮影のように,特定の疾患,または特定の臓器を対象とした単一の検診システムから,循環器,呼吸器系など,多くの系統に及ぶ人間ドック検診システムまで,その内容の範囲は広い.
 人間ドック検診は,成人病の早期発見と個人の健康評価を目的とした総合健診であり,わが国のオリジナルのもので1954年より,1週間入院の形式で始められたが,これもスクリーニングであり,もし異常があればその担当の専門医に検査をうけることになっている.このような入院形式は経済的,時間的に制約があり,その普及型として1955年に外来形式1),1959年に2日の短期入院形式が始められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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