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論壇
検査学校の設立とME教育
著者: 藤崎茂巳1
所属機関: 1関西医療検査大学校
ページ範囲:P.1462 - P.1463
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昨年2月中旬であった.労働福祉事業団(労働省の外郭団体)が衛生検査大学校の設立を計画しているので,その設立準備委員長をひきうけてくれぬかとの話があった.私は阪大医学部の耳鼻咽喉科教室で臨床や研究に従事していたが,中央検査室やそこに勤務する衛生検査技師のあり方などについて深く考えたことはなかった.というのは,耳鼻咽喉科の初診時の検査で中検に依頼するのは膿汁の細菌検査,菌の薬剤耐性や炎症時のASLOの検査などで,比較的検査件数が少なかったためであろう.病理組織検査は,耳鼻咽喉科領域の疾患は特殊のものが多いから教室に熟練した技師がいたので,中検にはあまり出さなかった.しかし入院患者については,種々生化学的検査でやっかいになっていた.
それでも,なお,中検のあり方,技師の方々への要望,またはその医療方面への姿勢などについて深く考えたことはなかった.
昨年2月中旬であった.労働福祉事業団(労働省の外郭団体)が衛生検査大学校の設立を計画しているので,その設立準備委員長をひきうけてくれぬかとの話があった.私は阪大医学部の耳鼻咽喉科教室で臨床や研究に従事していたが,中央検査室やそこに勤務する衛生検査技師のあり方などについて深く考えたことはなかった.というのは,耳鼻咽喉科の初診時の検査で中検に依頼するのは膿汁の細菌検査,菌の薬剤耐性や炎症時のASLOの検査などで,比較的検査件数が少なかったためであろう.病理組織検査は,耳鼻咽喉科領域の疾患は特殊のものが多いから教室に熟練した技師がいたので,中検にはあまり出さなかった.しかし入院患者については,種々生化学的検査でやっかいになっていた.
それでも,なお,中検のあり方,技師の方々への要望,またはその医療方面への姿勢などについて深く考えたことはなかった.
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