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抗原抗体反応・2
抗原抗体反応
著者: 松橋直1
所属機関: 1東大・医科研アレルギー部
ページ範囲:P.120 - P.121
文献購入ページに移動 抗体の基本構造は前回(1号)に述べたように,1対のH鎖と1対のL鎖のポリペプチド鎖が,組み合わさったものである.これについてEdelmanは,いろいろな詳細な実験を行ない,図に示すような関係になっていることを証明した.Edelmanは,元来,図に示すような関係から前号のような模型を考えだしたのであるが,ここでは,その後の知見などを加えて多少修飾してある.
γG抗体を稀塩酸でゆるやかに加水分解すると,ちょうど半分の分子になり,H鎖1つとL鎖1つとからなっており,抗体活性も1価である半分子抗体ができる.このような半分子抗体は1価であるから,沈降反応や凝集反応などは起こらない.ところが,塩酸を中和すると元の分子に戻り2価になるので,沈降反応や凝集反応が起こるようになる(図,右上).
γG抗体を稀塩酸でゆるやかに加水分解すると,ちょうど半分の分子になり,H鎖1つとL鎖1つとからなっており,抗体活性も1価である半分子抗体ができる.このような半分子抗体は1価であるから,沈降反応や凝集反応などは起こらない.ところが,塩酸を中和すると元の分子に戻り2価になるので,沈降反応や凝集反応が起こるようになる(図,右上).
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