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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻2号

1970年02月発行

文献概要

1ページの知識 生化学

界面活性剤について

著者: 降矢熒1

所属機関: 1東女医大・生化学

ページ範囲:P.159 - P.159

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その種類と構造
 界面活性剤(surface active agent)は広い意味ではあらゆる界面,すなわち固体と固体,固体と液体,固体と気体,液体と液体,液体と気体間の界面に吸着されて一定の方向にその分子が配列し,その結果種々の有用な作用を現わすものであり,たとえばガラス器具類の洗浄とか手指の消毒洗浄に用いられたりする.
 界面活性剤の1個の分子の中には,無極性で有機溶媒に溶け水には溶けにくい疎水性原子団と,強い極性を持ち水に溶けてイオンに解離する親水性原子団とがあり,その両原子団の間に適当なバランスが保たれることにより,はじめて良好な界面活性を示すのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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