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1ページの知識 病理
"切り出し"について
著者: 和田昭1
所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科
ページ範囲:P.163 - P.163
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切り出しは標本作製の第1段階であり,不十分な,あるいは適当を欠いた切り出しはしばしば誤診を招くことになるので,決してなおざりにしてはならない.
切り出す組織片は,生の臓器あるいは組織から採取する場合と,すでに固定された材料から採取する場合がある.前者は,剖検材料や大きな手術材料でそのままでは十分な固定が得られないと思われるときや,手術時摘出材料より一部迅速凍結切片を作製する場合などで,色調や堅さの変化に着目することがたいせつであるが,日常検査室で行なうのは固定された材料よりのことが多い.
切り出しは標本作製の第1段階であり,不十分な,あるいは適当を欠いた切り出しはしばしば誤診を招くことになるので,決してなおざりにしてはならない.
切り出す組織片は,生の臓器あるいは組織から採取する場合と,すでに固定された材料から採取する場合がある.前者は,剖検材料や大きな手術材料でそのままでは十分な固定が得られないと思われるときや,手術時摘出材料より一部迅速凍結切片を作製する場合などで,色調や堅さの変化に着目することがたいせつであるが,日常検査室で行なうのは固定された材料よりのことが多い.
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