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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻5号

1970年05月発行

文献概要

ひろば

検査器械も一員

著者: 村田徳治郎1

所属機関: 1ベトレヘムの園病院臨床検査科

ページ範囲:P.460 - P.460

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 検査室を見学させてもらうことは,自分が反省するうえに大いに役だつし,そのうえ教科書にない勉強ともなり,技術的な点のみならず臨床検査技術士として,参考になる貴重な経験といえよう.ある大病院の病理室で30-40年前のザイッ(ドイツ製の顕微鏡が,今も第一線で活躍しているのを見て非常に驚いてた.しかも,染色程度の判別という,顕微鏡にとっては悪い条件ながら,よくその任を果たしていた.レンズの解像力も良好であり,全体として使いよいなという印象を受けた.
 あるメーカーの技術者が"私ども制作した者でも,あの機器を使いこなすのはむずかしい,また故障が出た場合もう修善する自信がない"と7-8年前かもっと古い型の脳波計を前にして,嘆息とも感心ともつかないようであったが,とにかく現に,ある女子技術者によって非常に調子よく第一線で働いているのである.自分の技術の未熟を棚に上げて,一方的に器械の責任にしてしまう技術者も多い中で,1つの参考例としたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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