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文献概要
光電池の開発に偉大な功績—Dr.Bluno Langeをしのんで
著者: 吉田光孝1
所属機関: 1東京・虎の門病院臨床生化学検査室
ページ範囲:P.474 - P.474
文献購入ページに移動 昨年6月3日に,あのりっぱな物理化学者であるDr.Langeが突然享年66歳で逝去されたニユースは,多くの人々の驚きと心痛であったことと思う.
1961年4月に元気で来日され,堂々たる講演で熱弁され,多くの方々に深い感銘を残された印象を新たに想い起こされる方も少なくないであろう.その時の講演内容は,"ヨーロッパを中心とした医学的検査領域における機器分析の現状"というテーマであった.あの有名な光電効果の発見から種々の光電池の開発,そして世界初めての光電光色計,炎光光度計などから,最近の進歩について語られた。その講演中,しっかりと手にされていたのは,なんと彼の開発したセレン光電池で,説明される片方の手から豆ランプの光が光電池に照射されると,光電池に連結されたかわいい風車がくるくると回りだす(光を電流に変えるという光電効果の原理を示す)模型であった……
1961年4月に元気で来日され,堂々たる講演で熱弁され,多くの方々に深い感銘を残された印象を新たに想い起こされる方も少なくないであろう.その時の講演内容は,"ヨーロッパを中心とした医学的検査領域における機器分析の現状"というテーマであった.あの有名な光電効果の発見から種々の光電池の開発,そして世界初めての光電光色計,炎光光度計などから,最近の進歩について語られた。その講演中,しっかりと手にされていたのは,なんと彼の開発したセレン光電池で,説明される片方の手から豆ランプの光が光電池に照射されると,光電池に連結されたかわいい風車がくるくると回りだす(光を電流に変えるという光電効果の原理を示す)模型であった……
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