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1ページの知識 細菌
検体別細菌検査(1)—おもな検出菌とその分離法
著者: 土屋俊夫1
所属機関: 1日大臨床病理
ページ範囲:P.478 - P.478
文献購入ページに移動 各種の検査材料につき病原体の検索を行なう場合,特定の病原体だけを目標に検索を進めることは比較的少なく,多くは検査材料から検出される可能性のある病原菌を,残らず検出できるような検査方法をこうずることが必要である.病原菌の検索は図のように進められるが,臨床細菌検査の目的を考えると,まず感染症の治療には原因菌の感受性検査が最も必要である.したがって,まず検査材料から病原菌を確実に検出し同定するとともに,できるだけ早く感受性検査を行なうことである.
病気の種類によっては,検査材料の塗抹検査で診断が可能なことがある.たとえば,咽喉頭の分泌物中のジフテリア菌,喀痰中の結核菌や肺炎球菌,尿道分泌物中の淋菌,髄液中の髄膜炎菌などがそうである.しかし,多くの病原菌は,まず検査材料を適当な方法で分離培養し,発育した菌につきさらに同定検査,薬剤感受性検査が行なわれる.
病気の種類によっては,検査材料の塗抹検査で診断が可能なことがある.たとえば,咽喉頭の分泌物中のジフテリア菌,喀痰中の結核菌や肺炎球菌,尿道分泌物中の淋菌,髄液中の髄膜炎菌などがそうである.しかし,多くの病原菌は,まず検査材料を適当な方法で分離培養し,発育した菌につきさらに同定検査,薬剤感受性検査が行なわれる.
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