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1ページの知識 寄生虫・原虫
寄生虫の検査(5)—免疫血清学的検査(1)
著者: 久津見晴彦1
所属機関: 1国立予防衛生研究所寄生虫部
ページ範囲:P.481 - P.481
文献購入ページに移動寄生虫免疫反応の特徴
寄生虫症の診断は糞便検査によって虫卵を検出する場合が多いが,寄生虫の種類によっては尿,喀痰,血液,組織について虫卵,仔虫,成虫を検査する.しかし,雄虫単独寄生や異所寄生,寄生虫が幼若・老化しているときなどはその寄生を証明することはできない.
寄生虫の免疫血清学的検査は,第1に上記のように寄生虫の存在を直接証明できない場合に有効であり,第2にある地区で寄生虫の蔓延を知ろうとする場合,検査対象となった多数の人員を,限られた時間に検査する際に簡便な方法として用いられる.後者の場合には,寄生虫抗原による皮内反応が広く用いられている.細菌性疾患やウイルス性疾患と比較すると,寄生虫症における免疫学的反応には次のようないくつかの特徴があげられる.
寄生虫症の診断は糞便検査によって虫卵を検出する場合が多いが,寄生虫の種類によっては尿,喀痰,血液,組織について虫卵,仔虫,成虫を検査する.しかし,雄虫単独寄生や異所寄生,寄生虫が幼若・老化しているときなどはその寄生を証明することはできない.
寄生虫の免疫血清学的検査は,第1に上記のように寄生虫の存在を直接証明できない場合に有効であり,第2にある地区で寄生虫の蔓延を知ろうとする場合,検査対象となった多数の人員を,限られた時間に検査する際に簡便な方法として用いられる.後者の場合には,寄生虫抗原による皮内反応が広く用いられている.細菌性疾患やウイルス性疾患と比較すると,寄生虫症における免疫学的反応には次のようないくつかの特徴があげられる.
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