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臨床検査と‘単位’あれこれ—系統的な簡略化へ
著者: 吉野二男1
所属機関: 1神奈川県立衛生短大
ページ範囲:P.495 - P.497
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長い期間をかけて普及につとめてきたメートル法がやっと軌道にのって,私どもの身辺から貫だとか,匁,坪,尺,ヤード,ポンドというものがその姿を消してきましたが,検査室ではどうかと考えてみると,よく使う単位というのはメートル法には違いないのですが,予想外に複雑であることがわかります.
その一部をあげますと表1のようになります.なかには,すぐに理解できないものもあるようですので少し説明してみますと,たとえば,長さの単位もm,cm,mm,μ,mμ,μμ,Åというしだいです.基本単位名称がmなのに途中からμというものができて,その1/1000だからmμ,さらにμのμだからμμ,またÅというように,基本単位のmとは記号も全く違ったものを用いてしまっているので,Åの単位付近のものだけを取り扱っているときにはよいかもしれませんが,全般的,共通的に老えると非常にふつこうであると思います.
長い期間をかけて普及につとめてきたメートル法がやっと軌道にのって,私どもの身辺から貫だとか,匁,坪,尺,ヤード,ポンドというものがその姿を消してきましたが,検査室ではどうかと考えてみると,よく使う単位というのはメートル法には違いないのですが,予想外に複雑であることがわかります.
その一部をあげますと表1のようになります.なかには,すぐに理解できないものもあるようですので少し説明してみますと,たとえば,長さの単位もm,cm,mm,μ,mμ,μμ,Åというしだいです.基本単位名称がmなのに途中からμというものができて,その1/1000だからmμ,さらにμのμだからμμ,またÅというように,基本単位のmとは記号も全く違ったものを用いてしまっているので,Åの単位付近のものだけを取り扱っているときにはよいかもしれませんが,全般的,共通的に老えると非常にふつこうであると思います.
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