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抗原抗体反応・6
免疫グロブリンの各クラスと補体結合性
著者: 松橋直1
所属機関: 1東大・医科学研究所アレルギー学部
ページ範囲:P.530 - P.531
文献購入ページに移動Bence-Jonesタンパクの場合も,ペプチド鎖を呼ぶときはκ鎖,λ鎖と呼んでおり,これには二重合体のものと単一のものがあるので,ペプチド鎖で略記すれば,κ2,κとλ2,λとがあることになる.γAの場合もこのκまたはλが2つある.そして,H鎖にγAの特徴があり,これはギリシア文学でα鎖と書くことになっている.したがって,γAのペプチドで略記するときはα2κ2またはα2λ2と書くことができる.また,γAには重合しているものもあるので,このときは(α2κ2)2とか(α2λ2)3といったぐあいに表現されている.なお,γAは唾液,乳汁などの分泌液中にもあるが,これは構造がやや異なっており,分泌と関係があるらしいT分屑を介して(α2κ2)T(α2κ2),(α2λ2)T(α2λ2)のような分子構成をもつものと考えられている.
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