文献詳細
文献概要
組織細胞化学・2
酵素組織化学(1)
著者: 三友善夫1
所属機関: 1東医歯大病理
ページ範囲:P.750 - P.751
文献購入ページに移動酵素組織化学の一般的理論
1.酵素と酵素活性
酵素の組織化学的検出にあたって,酵素を細胞組織内で可視的に把握するために,その存在が直接証明される場合はまれで,多くは酵素活性を利用して間接的に認識する方法が行なわれる.これは酵素のもつ基質特異性=Substrate specificity(酵素の触媒作用を受ける物質を基質と呼び,酵素に対して特異的な選択性を有する)をいかして一定の条件下で,細胞組織に含まれる酵素に特異的な基質を作用させて,分解した基質の分解産物を酵素の存在した部位に沈着させ,それを反応物質として可視的に捕捉するもので,反応物質は金属や色素で置換し,発色させたり,あらかじめ酵素基質に金属,色素,ラジオァイソトープを標識した人工的基質を用い,これらの結合物質を人工的基質から遊離させる方法がある.
1.酵素と酵素活性
酵素の組織化学的検出にあたって,酵素を細胞組織内で可視的に把握するために,その存在が直接証明される場合はまれで,多くは酵素活性を利用して間接的に認識する方法が行なわれる.これは酵素のもつ基質特異性=Substrate specificity(酵素の触媒作用を受ける物質を基質と呼び,酵素に対して特異的な選択性を有する)をいかして一定の条件下で,細胞組織に含まれる酵素に特異的な基質を作用させて,分解した基質の分解産物を酵素の存在した部位に沈着させ,それを反応物質として可視的に捕捉するもので,反応物質は金属や色素で置換し,発色させたり,あらかじめ酵素基質に金属,色素,ラジオァイソトープを標識した人工的基質を用い,これらの結合物質を人工的基質から遊離させる方法がある.
掲載誌情報