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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻8号

1970年08月発行

文献概要

1ページの知識 細菌

グラム陰性杆菌

著者: 土屋俊夫1

所属機関: 1日大・臨床病理

ページ範囲:P.786 - P.786

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1.グラム染色
 細菌検査上欠くことのできないグラム染色は,ゲンチアナ紫,クリスタル紫などの色素で細菌を染色し,ルゴール液(ヨード・ヨードカリ液)を作用させた場合,グラム陽性菌では菌体のリボ核酸塩(マグネシューム)と色素・ヨード結合物が生じて脱色剤(一般にメタノールまたはエタノール)を作用させても色素が溶出してこないが,グラム陰性菌では色素が溶出するため,後染色(または対比染色)をほどこした場合,細菌がこれに用いた染色液(パイフェル液,サフラニン液など)の色調を示す.グラム染色性の相違は大きく細菌を大別するが,その他陽性菌に外毒素産生菌があり,抗生物質に対する感受性も異なっている.グラム染色陰性の杆菌は一見あきらかに杆状を呈しているものばかりでなく,球菌とまぎらわしい短杆菌がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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