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文献詳細

雑誌文献

臨床検査14巻8号

1970年08月発行

文献概要

1ページの知識 病理

迅速凍結切片の作り方

著者: 和田昭1

所属機関: 1大阪府立成人病センター病理検査科

ページ範囲:P.787 - P.787

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 凍結切片は,固定した組織をそのまま凍結させて固め薄切する方法であり,脂溶性溶媒を用いないため,従来から脂肪染色に使われてきたが,近年,病院病理検査室の増加とともに手術中診断の必要性から,むしろこの方面に多く用いられるようになってきている.ここでは迅速凍結標本の作製について述べてみたい.
 一般に凍結切片に炭酸ガスを用いて組織片を凍結させ,ザルトリウス型ミクロトームを使って薄切しているが,最近は電子冷却式のミクロトーム凍結装置が使われる傾向にある.この装置はユング型ミクロトームにも用いることができるうえ,炭酸ガスボンベの補充がいらず,占める空間も小さく,取り扱いや持ち運びも簡単であって,しかも廉価である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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