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セルローズアセテート膜とパターン認識
著者: 川村皓子1
所属機関: 1慶大病院中検臨床化学
ページ範囲:P.791 - P.791
文献購入ページに移動 タンパクの分画にセルローズアセテート膜が登場してから,タンパク,酵素などに関する研究が日進月歩の勢いで発展している.現在,多くの病院検査室においてセルローズアセテート膜(セパラックス,オキソイド,ミリポア,セルロゲル,セパラフォアⅢなど)が血清タンパク分画ばかりでなく糖タンパク,リポタンパク,酵素アイソザイム,免疫電気泳動などにしきりと用いられるようになってきた.
このようにセルローズアセテート膜が多方面に利用されるようになったのは,この膜がそれまでのゾーン電気泳動法に用いられていた濾紙,カンテンゲル,デンプンゲルなどの支持体に比べて,分離能が非常にすぐれており,かつ扱い方が簡単,短時間で操作を完了できるからであろう.ある物を分離するという場合にその方法論が確立されると,それに使われる類似の支持体が盛んに開発されてくるが,セルローズアセテート膜を例にとっても,現在市販されている種類は非常に多く,それぞれの組成(セルローズの水酸基のアセチル化の程度),フィルム製法などさまざまである.
このようにセルローズアセテート膜が多方面に利用されるようになったのは,この膜がそれまでのゾーン電気泳動法に用いられていた濾紙,カンテンゲル,デンプンゲルなどの支持体に比べて,分離能が非常にすぐれており,かつ扱い方が簡単,短時間で操作を完了できるからであろう.ある物を分離するという場合にその方法論が確立されると,それに使われる類似の支持体が盛んに開発されてくるが,セルローズアセテート膜を例にとっても,現在市販されている種類は非常に多く,それぞれの組成(セルローズの水酸基のアセチル化の程度),フィルム製法などさまざまである.
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