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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻1号

1971年01月発行

文献概要

ノモグラム・13

酸素解離曲線

著者: 鈴木清1

所属機関: 1東医歯大・内科

ページ範囲:P.21 - P.21

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 血液ガスのうち,酸素に関連するものには溶解酸素(dissolved O2),酸素分圧(Po2),酸素飽和度(So2)がある.血液ガス測定の方法にはvan Slyke-Neillの検圧法と電気化学的測定法があるが,この解離曲線は本来,van Slyke-Neillの検圧法に用いられたものを基として製図されている.縦軸にpH,横軸にPo2,dissolved O2,斜線にSo2を示している.検圧法によるこの曲線の使用は酸素含量および酸素容量によってSo2がわかり,pHが既知であれば,この2者によってPo2が求められる.しかしSo2の求め方はdissolved O2を考えねばならないので,めんどうであるので略す.電気化学的測定でpHとPo2が既知であれば,その交点はSo2となる.したがってPo2,So2,pHの3つのうち2つが既知であれば,残った1つを求めることができる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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