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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻2号

1971年02月発行

文献概要

特集 臨床生理検査と採血 I.生理検査

MEを理解するための基礎電子工学

著者: 咲川主税1

所属機関: 1東京・日本光電工業KK技術研修センター

ページ範囲:P.132 - P.139

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はじめに
 1904年,フレミングの2極管の発明に始まる電子工学は,主として電気通信の分野で漸次発展をとげてきたが,ことに1948年,アメリカのベル電話研究所においてトランジスタがそのうぶ声をあげて以来,その進歩はめざましいものがある.最近‘1年ひと昔’といったことばをしばしば耳にするが,テレビジョン,電子計算機,自動制御といった分野での電子工学の発展をみるとき,このことばは電子工学のことを指しているのではないかとさえ思われるほどである.
 ところで,医学の領域に電子工学を取り入れようという試みは決して最近のものではなく,1930年代より電気聴診器を用いて心音の聴取を行なう試みがなされていたし,医学研究者が各種実験の手段として電子装置を利用してはいたが,これが臨床検査のための実用装置として一般に使用されるようになったのは,第2次世界大戦以後といっても過言ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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