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文献詳細

雑誌文献

臨床検査15巻2号

1971年02月発行

文献概要

Senior Course 生化学

血清リポタンパク(Lipoprotein)

著者: 石戸谷豊1

所属機関: 1東北大・中検

ページ範囲:P.201 - P.201

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1.分画による諸像
 血清リポタンパク測定は超遠心法によると密度1.006-1.063(Sf 0-20)low density lipoprotein(LDL),<1.006(Sf 20-400) very low density lipoprotein(VLDL),<1.0(Sf 400以上)Chylomicron,1.063-1.200high density lipoprotein(HDL)に分画される.また,血清について濾紙電気泳動を行ない,Sudan black BまたはOil redで染色するとα,β位およびβ位の近くにα-リポタンパク,β-リポタンパクおよびpreβ-リポタンパクが染色される.これらはそれぞれHDL,LDL(Sf12中心)およびVLDLにほぼ相当し,Chylomicronはおおむね原点に留まる.
 α(HDL)はかなり多くのPLに富み,β(LDL)は主としてCHが占め,血中の大部分のCHはこの分画に含まれている.また,preβ(VLDL)は比較的TGが多く,しかもこのTGは肝で糖質,遊離脂酸などから合成される内因性中性脂肪であり,近年特にその臨床的意義が注目されてきたものである.またChylomicronは食事に由来した外因性中性脂肪が圧倒的に多く含有されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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