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Senior Course 生理2
脳波の発現機構
著者: 吉岡真澄1
所属機関: 1国立東一病院脳神経外科,東大
ページ範囲:P.207 - P.207
文献購入ページに移動 脳波の発現機構については,微少電極法などによる神経生理学的研究が発展してきたものの,いまだ不明の部分が多い.
頭皮上から導出される脳波は,大脳皮質内の多数の神経細胞の電気現象の総和とみなされる.それは皮質ニューロンの活動電位である棘電位の総和であろうと考えられていたが,微少電極法を用いた研究により,皮質ニューロンの棘電位と脳表からの脳波の現われ方に特別な関係がみられないことから否定され,むしろ皮質表層にみられる錐体細胞の尖頭樹状突起に起こる電気現象が,脳波のおもな構成要素とみなされている.
頭皮上から導出される脳波は,大脳皮質内の多数の神経細胞の電気現象の総和とみなされる.それは皮質ニューロンの活動電位である棘電位の総和であろうと考えられていたが,微少電極法を用いた研究により,皮質ニューロンの棘電位と脳表からの脳波の現われ方に特別な関係がみられないことから否定され,むしろ皮質表層にみられる錐体細胞の尖頭樹状突起に起こる電気現象が,脳波のおもな構成要素とみなされている.
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