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シリーズ・日常検査における機械化のくふう・8
炎光光度計の吸引ノズルと排液法
著者: 水野映二1 仁科甫啓1 小野弘毅1 北村元仕1
所属機関: 1虎の門病院臨床生化学検査部
ページ範囲:P.828 - P.829
文献購入ページに移動炎光法の操作は比較的単純で,検体を稀釈液で50—200倍に稀釈したのち,炎光光度計に吸引させるが,ふつう稀釈検体を試料用小ビーカーに移し,吸引ノズルに接触させるようになっている.この際,電解質はきわめて高倍率に稀釈されるので,器具や環境に由来するわずかな汚染が無視できない誤差を生じ,稀釈以降の操作には慎重な配慮が必要である.炎光分析自体は迅速な操作であるが,件数の増加に伴い,相対的に測定の前準備に時間がかかるようになるので,私たちは次のような簡単なくふうで,能率ならびに汚染による問題点を改善した.
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