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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻13号

1972年12月発行

文献概要

技術解説

血清アルカリ・ホスファターゼアイソエンザイムの検出法

著者: 飯野四郎1 鈴木宏1

所属機関: 1東大第1内科

ページ範囲:P.1504 - P.1513

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 血清アルカリ・ボスファターゼ(Al-P)は,アミラーゼに次いで古くから臨床検査に応用されている酵素である.
 1929年,Kayが骨疾患で血清AI-Pが上昇することを報告し1),Robertsは翌年,肝胆道疾患でも上昇することを認め2),1933年には黄疸の鑑別に有用なことを報告した3).これ以後,多くの無機・有機化合物を用いてAl-Pを分別しようとする試みがなされているが,1960年代に至るまで決定的な方法は得られなかった.一方,1950年代から電気泳動法を用いて血清Al-Pを分離しようとした報告があるが4,5),1960年代に至りデンプンゲル電気泳動法6),寒天ゲル電気泳動法7),ポリアクリルアミド・ディスク電気泳動法3)により一定した結果が得られるようになり,一応,血清Al-Pの分離法が確立したと考えられる.また,1960年以後,臓器のAl-Pの精製が進歩し,精製したAl-Pの物理化学的,酵素学的性状も検討されており,精製Al-Pを抗原として,免疫学的な研究も進められている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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