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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻13号

1972年12月発行

文献概要

質疑応答

ウロビリンのZimmermann反応への影響

著者: K生 神戸川明1

所属機関: 1帝国臓器製薬KK薬理研究部

ページ範囲:P.1576 - P.1576

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 問 尿中総17-OS測定において,尿色素がZimmermann反応に関係しないか実験しました.女子健康人のウロビリノーゲン陽性尿に局方ヨードチンキを数滴入れ,酸化してウロビリン尿にし,ZM反応を行なわせたところ,加熱水解前にホルマリンを加えても,有機溶媒で抽出後にNaOH粒子で処理しても,同年齢正常値の3-4部の値を示しました(Allenの補正をした結果).
 ウロビリンは水に難溶で,有機溶媒に抽出されますし,ZM発色試薬はウロビリンが陽性を示すJaffe反応の試薬とも似ています.ウロビリンの純品がなかったので確認できませんでしたが,被検尿が健康人,しかも女性であることを考えますと,ウロビリンが何らかの影響を与えていると思われるのですが,いかかでしょうか.またその他,影響を及ぼす物質をお教え下さい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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