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Senior Course 生化学
臨床化学における今後の課題
著者: 坂岸良克1
所属機関: 1埼玉医大生化学
ページ範囲:P.1585 - P.1585
文献購入ページに移動 臨床化学はその独自の分析法に特徴があり,次々と新しい方法を開発してきた.そして,測定値の信頼度は年年向上している.しかし,それでは昔の成績はまったく利用価値がなくなってしまったのであろうか,表はRichterichのClinical Chemistry (1969)の冒頭に引用されている値であるが,120年前の分析法の正確さに筆者はいたく驚かされた思い出がある.
われわれが,ある分析法を検討する時にはだれが行なっても似た成績が得られるような方法を期待し,そのうえにその技法に慣れることを心がける.この際,この方法について通常は20回の測定をくり返してCV (変動係数)を求めてみる.CVが5%以内であれば,この分析法は十分臨床化学検査に役だつと断定してよい.ただし,これを日常検査に採用すると,また種々の誤差要因が加わり,日差再現性を常に監視しなければならない.
われわれが,ある分析法を検討する時にはだれが行なっても似た成績が得られるような方法を期待し,そのうえにその技法に慣れることを心がける.この際,この方法について通常は20回の測定をくり返してCV (変動係数)を求めてみる.CVが5%以内であれば,この分析法は十分臨床化学検査に役だつと断定してよい.ただし,これを日常検査に採用すると,また種々の誤差要因が加わり,日差再現性を常に監視しなければならない.
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