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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻13号

1972年12月発行

文献概要

Senior Course 血清

β1C-グロブリンとβ1E-グロブリン

著者: 稲井真弥1

所属機関: 1大阪府立成人病センター免疫血清検査科

ページ範囲:P.1587 - P.1587

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 補体第3成分(C3)と補体第4成分(C4)をそれぞれその溶血活性を目標として精製し,これらを免疫電気泳動するといずれもβ1-グロブリンの領域に単一な沈降線を作る.C3によって作られる沈降線をβ1C-グロブリン(β1Cと略す)沈降線,C4によって作られるものをβ1E-グロブリン(β1Eと略す)沈降線と呼ぶ.そしてC3,C4はそれぞれβ1C,β1Eと一致すると考えられている.最近では,β1C,β1Eは市販のsingle radial im-munodiffusion法によるプレートによって容易に定量することができるようになった.ここではC3,C4の溶血活性とβ1C,β1Eのタンパク量との関係,血清中のこれらタンパクの正常値について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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