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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻13号

1972年12月発行

文献概要

Senior Course 病理

病理組織標本(4)—染色2

著者: 松岡規男1

所属機関: 1神奈川県立成人病センター病理

ページ範囲:P.1589 - P.1589

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 腎臓の病変で多いのは腎炎,萎縮腎などであるが,主として糸球体,ボウマン氏嚢の検索にはアザン,鍍銀(Pap,PAM),PASが好まれ,血管についてはさらに弾性線維染色が加えられる.細尿管上皮の検索には脂肪染色も必要となる.この結果ボウマン氏嚢の肥厚状態,糸球体内皮の増殖から線維化,間質の結合織線維の増生状態の観察が行なわれ,疾病の進展度の判定に重要な診断が下される.生検の場合にはこれがただちに治療方針に影響するのである.
 肺臓では肺線維症,無気肺,肺気腫などでは肺胞壁の観察のために,アザン,ワンギーソン,時に鍍銀が行なわれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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