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喀痰の洗浄培養
著者: 三木文雄1
所属機関: 1阪市大・第1内科
ページ範囲:P.235 - P.242
文献購入ページに移動 感染症は,その疾患の原因になっている病原微生物を抗生物質や化学療法剤で攻撃し,それを死滅させるか,あるいはその発育を止めることによって原因を取り除き,疾病を治癒に導くという理想的な治療のできる疾患であるが,その治療を成功させるためには,感染症の起炎菌を正確に把握して,その起炎菌に対して抗菌作用を示す薬剤を感受性検査によって選び出すことがきわめて重要であり,この細菌学的検査がまちがっていれば,治療を理論どおりに成功させることができないことは明らかである.
血液や髄液のように本来全く無菌の状態で生体内に存在する検査材料や,病巣より直接穿刺によって得られた検査材料では,採取時の無菌操作が守られているかぎり,鏡検,培養によって菌の存在が認められた場合,それが原因菌であると断定してまずまちがいはなく,尿培養の場合でもできるだけ無菌的に採尿して,尿1mlあたりの細菌数を計算し,105/ml以上の菌を尿路感染症の起炎菌と判定してまずさしつかえないとされている.
血液や髄液のように本来全く無菌の状態で生体内に存在する検査材料や,病巣より直接穿刺によって得られた検査材料では,採取時の無菌操作が守られているかぎり,鏡検,培養によって菌の存在が認められた場合,それが原因菌であると断定してまずまちがいはなく,尿培養の場合でもできるだけ無菌的に採尿して,尿1mlあたりの細菌数を計算し,105/ml以上の菌を尿路感染症の起炎菌と判定してまずさしつかえないとされている.
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