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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻3号

1972年03月発行

文献概要

Senior Course 細菌

Serratia marcescens—特にその色素非産生株の確認と同定

著者: 橋本雅一1

所属機関: 1東京医歯大・微生物

ページ範囲:P.334 - P.334

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 抗生物質が広く使用されるようになってから,これまでは非病原性と考えられていた菌群による感染症が注目されるようになってきたが,れい菌(Serratia marcescens)もまたこのような菌の1つである.Serratiaというとまず思い浮かぶ性状は,赤色色素(prodigiosin)を産生する腸内細菌ということであろう.しかし,最近の報告では,色素非産生のSerratiaがふつうで,Serratiaと同定された菌株のうち,色素を産生するものは約7%にすぎないという.われわれが検出し,また保存している約40株のSerratiaでは,色素産生が80%以上にみられ,色素産生株が圧倒的に多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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