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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査16巻4号

1972年04月発行

雑誌目次

カラーグラフ

ヒストプラスマ症

今井 三喜

pp.344-345

ヒストプラスマ症は真菌の一種であるHistoplasma capsulatumの感染によって起こる疾患で,北米中東部に多く,わが国には本来ない疾患である.肺および所属リンパ節の初期変化群を作って治癒するものが多いが,肺に慢性浸潤や空洞を形成したり,皮膚・粘膜に潰瘍を作ったり,まれに致死的な全身感染症の形をとる.病原体はおもに細網内皮系の細胞内に見いだされる.写真は汎発性ヒストプラスマ症の剖検例から得たものである.

技術解説

オーストラリア抗原の検出法—3種の寒天ゲル内反応

伊藤 碩侯 , 山田 守英

pp.347-356

 オーストラリア抗原(以下Au抗原)は,周知のように1964年Blumbergらによって発見されて以来,諸家によって各種疾患,特に血清肝炎と密接な関係にあることが明らかとなり,今日,世界的に多くの研究者によって,この抗原と肝炎ウイルスの関係が追求されている2-5).なお,PrinceによるSerum Hepatitis(SH)抗原5),Gocke6),あるいは大河内ら7)が単独で見いだした抗原などは,いずれも免疫血清学的にAu抗原と同一のものであることが確認されている.そこでこれらの抗原を総称して,Hepatitis Associated Antigen(HAA)8)とも呼んでいる.

オーストラリア抗原の検出法—補体結合反応と免疫付着反応

小島 健一

pp.357-363

 オーストラリア抗原(Au抗原)がいわゆる血清肝炎(B型ウイルス性肝炎,またはKrugmanらのMS-II)の病原体と密接な関係を有し,'感染性の指標'であることはもはや疑うべくもない1-7).したがって,肝疾患(急性肝炎,慢性肝炎,肝硬変,肝癌など),肝炎を合併しやすい疾患,たとえば白血病をはじめとする血液疾患,ホジキン病,癩腫性病,ダウン症候群,人工腎による長期血液透析患者など,さらに輸血領域(供血者と受血者)ではAu抗原(および抗体)の検索は常識化した.さらに'検査室肝炎'(Ergastric he-patitis)8)ということばも出るほど,医療従事者,ことに検査技師における検査室内感染事故が世界的に問題となっている時,Au抗原検出の意義はきわめて大きい.

 Au抗原の検出はMicro-Ouchterlony(MO)法によって始められ,現在もAu抗原の同定にはMOが必要であるが,MO法は検出感度が低いため,その後種々の方法が開発された9,10).補体の結合を利用した鋭敏な反応として,補体結合反応(CF)がまず応用されたが9-13),感度のより高い免疫付着反応(Immune Adherence Hemagglutination,IAHAまたはIA)による方法が真弓らにより報告され14),わが国では後者がむしろ普及している.

ヒストプラスマ症の病理と検査

今井 三喜

pp.364-371

ヒストプラスマ症の概観

 ヒトプラスマ症(Histoplasma症)は真菌の一種であるHistoplasma capsulatumの感染によって起こる,結核症に類似点の多い疾患である.本症はミシシッピー河流域を主とする北米中東部に多く,土壌中の雑菌として存在するHistoplasma capsulatumの空気感染によるものと考えられている.

 1945年,Emmonsは結核症におけるツベルクリン反応に類似しているヒストプラスミン反応を発見した.これが本症の疫学的研究,臨床診断に有力な手がかりとなっている1,2)

総説

赤血球・メタボライジングマシン

三輪 史朗

pp.372-377

赤血球はヘモグロビンをつめ込んだ袋ではない

 赤血球は骨髄中でその母細胞である赤芽球から作られる.赤芽球は体内のほかの細胞と同じように核をもっており,核酸(DNAやRNA)を合成し,また分裂増殖する能力をもっている.ニワトリなどではからだの中を循環する流血中の赤血球も核をもっているのだが,ヒトの流血中の赤血球は核を失ってしまっている.また,骨髄から出てきたばかりの幼若な赤血球(網赤血球)では細胞質内にミトコンドリアがあるが,網赤血球の時期を過ぎた赤血球ではミトコンドリアやリボソームは失ってしまう.

 すなわち成熟赤血球は核をもたないのでDNAがなく分裂能がないし,またミトコンドリアやリボソームもないからRNAがないので,したがって脂質,タンパク,ヘムの合成はできず,TCAサイクルやチトクロームによる電子伝達系がないわけである.そうなると成熟赤血球とはなんの代謝能力もない,生ける屍のようなもので,ただ肺で酸素をくっつけ組織で離して酸素を供給してやる重要な仕事を営むヘモグロビンという物質をつめ込んだ袋にすぎず,そのヘモグロビン入りの円盤が,流血中で心臓のポンプ作用によってからだ中を受動的に循環しているだけだ,というふうに考えられた時代がそう遠くない以前にあったこともむしろ当然だといえよう.

私のくふう

ガスライターを検査室に応用

大竹 敬二

pp.377

 私たちが毎日仕事上で,洗ったり乾燥したり,加温したりするときなどは,以外と時間を要求される.細菌検査の結核菌塗抹加温染色のスライドグラスの加温を行なうのも,加温そのものはたいした時間ではないが,加温するまでに要される時間に,たいへんな苦労がなされている.綿にアルコールを浸して加温したり,ブンゼン燈を無理して逆さにして加温したり,その場かぎりの危険な作業が多い.メランジュール洗浄中にこの火のついた綿を流しに捨てられ,排水される管から火を吹いて,アルコール,エーテルに引火して,女性が顔に軽いやけどをした事実があった.

 そこで完全な器具を安全に使用されることに注目し,種々加温染色に適した器具を探したところ,ガスライターの中でM社の製品が加温染色などに向いていたので,検査室で応用できるように改良した.

臨床検査の問題点・39

オーストラリア抗原の安全対策

富岡 一 , 伊藤 章子

pp.378-383

血清肝炎の'元凶'とされているオーストラリア抗原はいまだにその本態が明確でないだけに,その防御策も定かでない.日常の検査業務の慣れからとかく忘れがちな,Au抗原の安全対策は......(カット写真はAu抗原の管状粒子)

ME機器の安全対策・4

保安対策からみた建物と電気施設

工藤 金三郎

pp.384-389

建物と付帯設備

 建物はその中に多くの生命,財産をいれているので,地震,台風などの自然災害に対し十分な強度を有し,かつ防水性,耐火性などのほか,住みやすい性能を有することが必要なことはいうまでもなく,これに付帯して,給排水,冷暖房,換気,衛生,消防,電気などの諸設備も加わり,これらが建物を建設するときの基本条件である.この目的を達するためには建築基準法があり,これに基づいて設計・施工されることはいうまでもない.

 さて保安対策は建築が完成した時点にはじまるのではあるが,わが国の病院建築には,経済的ならびに病院の保安対策に対する基本的な考え方にも種々の欠陥を内包し,外国の病院建築に比較するといろいろの弱味をもっている.したがって,おのおのの病院施設の弱点をよく理解し,統合的に保安態勢をたてることが必要である.

論壇

3年制技師教育の発足にあたって

星 和夫

pp.390-391

 昨年の技師法の改正によって技師学校は,ここ1-2年のうちに,すべて3年制へと移行することになった.このときにあたり,新しい教育制度やカリキュラムについての所感を述べ,さらに将来の教育制度について考えてみたい.

座談会

検査室のあとしまつ

藤沢 武吉 , 小山 久吉 , 的場 正 , 松岡 二郎 , 坂岸 良克

pp.392-399

最近,公害問題が大きくクローズアップされてきているが,検査室をながめてみると,試薬,洗剤,実験動物など問題点は多い.さらにディスポーザブル器具の普及で,廃棄物はふえる一方である.そこで今月は,実際に廃品の処理を管理している施設部の方を中心に,現状とその対策を話し合っていただいた.

検査技師のための眼の衛生

鹿野 信一

pp.400-404

 臨床検査に携わっておられる人が,その職業がら,特にしなければならない眼に関する注意を書けということである.役にたつ具体的な日常のことを選んで記してみよう.

研究

ヒト補体第2成分定量法の検討

庄司 景子 , 伊藤 忠一

pp.405-407

 Borsosら,西岡ら,酒井の報告したC´2H63測定法に検討を加え,EAC´1,4作製にヒト全血清を用いることにより,これを簡単に臨床検査に導入しうることを明らかにした.この方法によるC´2H63の正常値は2327±455であり,肝硬変症では低値を,また閉塞性黄疸では高値を示した.C´2H63はC´H50,IA50などともに生体内抗原抗体反応,自己免疫機序の存在などをうかがい知るための臨床検査として,今後多用されるものと思われる.

免疫学的妊娠反応に及ぼすタンパク尿の影響

只野 寿太郎 , 白井 俊子

pp.408-411

はじめに

 免疫学的妊娠反応は生物学的なそれと比較し,経済性,簡便性,迅速性ですぐれているが,種々の要因で偽陽性を呈する.SalzbergerとNelken1)は子宮腺癌例とCorpus luteum cysts例で,赤血球凝集抑制反応の偽陽性例を報告した.同様な報告は子宮癌,頸管炎,卵巣嚢腫,睾丸腫瘍でもある.Tylerら2)はアセチルサリチル酸を大量に服用した患者での偽陽性例を報告したが,プロジェステロン,プレドニソロン,抗生物質などの投与では偽陽性はないとした.

 ラテックス凝集抑制反応の偽陽性例は,Jacobson3)が薬剤や疾患には関係がないとし,Noto,Mialeら4)は浸透圧,pH,サリチル酸製剤を含む種々の薬剤も影響がないとした.

Methampyron還元剤を用いる血清および尿無機リン酸の比色定量法

曾根 淳 , 斎藤 和子 , 福井 巌

pp.412-414

はじめに

 無機リン酸の定量法は,一般に酸性下でリンモリブデン酸を適当な還元剤でモリブデン青として比色する方法が用いられている.還元剤には現在までハイドロキノン1-3),1,2,4-アミノナフトールスルホン酸4),塩化第一スズ5,6),アミドール7),メトール8),アスコルビン酸9),硫酸第一鉄10),p-セミジン11),硫酸第一鉄アンモニウム12)などが用いられている.

 私どもは新還元剤としてMethampyron13)(sodium 1-phenyl-2,3-dimethyl-5-pyrazolone-4-methylami-nomethanesulfonate)を用いた無機リン酸比色定量法について検討したので,その結果を報告する.

マイコプラズマの定量法の検討(1)—CFU(colony forming units)に影響する因子

中村 昌弘 , 松岡 康恵

pp.415-419

はじめに

 マイコプラズマ(mycoplasma)は現在知られている細菌の中では最小のものであるので,これを見るには光学顕微鏡はまず何の役にもたたぬし,電子顕微鏡で観察しても形態が多形態をとるためにその菌数の定量は形態学的には不可能である.すなわち,径約100Å程度のエレクトロンデンスの最小生活単位(minimal reproductive unit)は明らかに増殖能力をもつといわれているが,多形態の中にはすでに死滅しているものもあるような所見もあって,一般細菌と比較にならぬほど増殖時期と菌の形態との相関がつけにくい.

 したがって1単位容積中に含まれるマイコプラズマの定量はその生活能力をもつ細菌数,すなわちマイコプラズマ用培地に培養して生じたコロニー数によって定量するのが普通である.特別の例外を除いては,検査すべき材料を適当な溶液で10段階希釈して,その一定量をPPLD寒天培地の表面に接種して一定期間培養し,生じたコロニー数により,もとの材料中に含まれるマイコプラズマの数を算出している.これをcolony forming units(CFU)と呼び,あたかもウイルスの定量に用いられるプラック法のplaque forming unit(PFU)のように,CFUはlog10の単位で算出している.

プラスチック試験管の検討

土屋 俊夫 , 河合 忠 , 河野 均也 , 岩田 弘 , 高見沢 典子 , 西川 ひろみ

pp.420-423

はじめに

 最近,検査に用いる試験管および各種容器類はガラス製品に替わって,プラスチック製品の普及が著しい.板橋区医師会病院検査科では,運搬途上の破損のないこと,使い捨てのできることなどの利点から採血用試験管として,プラスチック試験管を採用した.

 採用したプラスチック試験管には数種類あり,用途も臨床化学的検査,血清学的検査,血液学的検査などに用いられている.そのうちのある種のプラスチック試験管以後プラAという)に血清を分離してきた場合,多くの臨床化学的検査が常に高値を示すことに気がついた.当初は試験管以外の成績に及ぼす因子について検討してみたが,プラスチック試験管に疑いが集中される成績を得たので,その原因を追求するため異常の認められたプラAおよび数種のプラスチック試験管の,(1)通気性について,(2)溶出物質について,(3)2,3の検査成績におよぼす影響について,実験を行なった.

ひろば

転転

村田 徳治郎

pp.419

 私の知ってる技師は,30数回職場を転じている.これは例外としても,1,2回はざらにある話である.職場を変えないまでも,他の検査室へアルバイトに行く例も多い.この実状にはその人それぞれの理由がある.

 しかし今日は,検査技術が日進月歩といっていられないほど目まぐるしく進歩していて,技術者自身勉強し実験せねば,本当の検査に自信がもてない時代である.まして5-10年先を考察した場合,転職をくり返すことは今せねばならないたいせつなもの,技術的な向上ともなるべき要素を放棄したことになる.つまり手慣れている技術範囲で転職しアルバイトしていたのでは,いつか時代にとり残されよう.

新しい機器の紹介

Micro-nephelometerを使用して青年男子の血清トリグリセライド量の検討

斎藤 富樹 , 佐藤 正之 , 三谷 善一郎 , 山本 英作 , 船水 孝介 , 野村 晃 , 山内 孜允 , 馬場 浩作 , 田中 繁

pp.424-427

はじめに

 血清トリグリセライド量(以下TGと略す)の測定は動脈硬化症,糖尿病,心筋硬塞,ネフローゼ症候群,甲状腺機能低下症,肝疾患などの診断,治療とその病態の解明に欠くべからざる重要なものである.TGは化学的な特異性に乏しいため定量法の開発が遅れ,従来までは不正確な間接法で測定されてきた.近年になりようやくVan Handelらによって化学的定量法が確立され,さらにその方法に改良が加えられ今やルーチンとなってきたが,操作方法はいまだにかなり繁雑で時間と熟練を要し,測定の必要性については論をまたないところであるが難点はまぬがれない.

 リポタンパク粒子の散乱強度(light-scattering intensity)の測定から血清TG濃度が求めうることに着目したThorpらは,1966年,微量な光の散乱を測定できるMicro-nephelometerの開発とともに,ミクロフィルター濾過操作の導入,すなわち外因性の乳糜脂粒(Chylomicron)を除去することによって,血清TGを特異的にかつ簡単に定量できる方法を確立した.仁科らはScientific Furnishings社のThorp Micro-nephelometerを使用した成績を発表している.私たちはさらに新しく開発された日本商事株式会社のMicro-nephelometerを用いて検討したので報告する.

新しいキットの紹介

Radioimmunoassayによるヒト成長ホルモン(HGH)測定法の検討

屋形 稔 , 大沢 竜子 , 広神 ひさ子

pp.428-431

はじめに

 血中のヒト成長ホルモン(HGH)測定は,1962年のUtigerら1)に始まるラジオイムノアッセィ(Radioimmunoassay)の導入により,比較的容易に,しかもきわめて鋭敏に測定できるようになってきた.本邦でも逐次普及しつつあり,原理,方法,応用に関しては出村ら2),岡田ら3),井村ら4)の総説に詳しい.その実際施行されている方法は,簡便性という点で多くがヒト成長ホルモン測定キット(ダイナボット)-125セットが用いられているが,本邦の詳細な検討成績についてはあまり報告がみられないので,われわれは本キット法の検討を試み,ここに報告したい.

霞が関だより・1

「臨床検査技師・衛生検査技師等に関する法律」の施行1年を経過して

pp.433

 今月号より‘霞が関だより’として東京・霞が関(厚生省)から出されるその折々の関係法令の制定,改廃および通知の内容の解説,その他制度をめぐる動向など情報の提供を行なう欄を設けた.ここではこれらについての理解を深めてもらい,その趣旨の徹底をはかりたい問題を中心に書かれる.よろしくご愛読のうえ,ご意見ご批判を期待します.

 なお,執筆はこの種の情報に詳しい方にお願いした. (編集室)

Senior Course 病理

電顕による免疫組織化学—特に酵素標識法について

三杉 和章

pp.447

 電顕のもつ高い分解能によって多くの新知見が得られていることは疑いのない事実である.しかし通常の電顕所見は‘静止した白黒像’にすぎないので,その像の本態が何であるかという疑問には直接答えることはできない.この‘通常の電顕像’の限界を乗り越えて,超微形態のレベルで詳しい性状を探りたいという願望から,組織化学や免疫組織学的な手法を電顕に導入する試みが活発に行なわれてきた.本稿では免疫組織法の電顕への応用,特に酵素抗体法について紹介したい.

 螢光抗体法に用いられる螢光色素は電子密度が低く,電顕像として捕えることができないので,この方法を電顕に導入するには新しい標識物質を発見することが必要であった.標識物質としては電子密度の高いこと,抗体と安定した結合を行ない,しかも抗原抗体反応をそこなわないこと,他の物質と反応しないこと,切片作製過程で遭遇する種々の反応に対して安定であることなど,多くの条件を満足させなければならない.いくつかの重金属が標識として試みられたが実用には至らなかった.

Senior Course 生化学

白血球中のアルカリ性ホスファターゼ(Al-P)

坂岸 良克

pp.443

 臨床化学検査の対象はほとんど血清を主とした体液である.しかし,疾患によっては白血球あるいは赤血球内成分のほうが組織の病変をより反映しているのではなかろうか.ここではその一例としてダウン症候群(蒙古症)の子供21例について白血球内のアルカリ性ホスファターゼ活性およびそのアイソザイムの阻害実験から得た成績を検討してみたい1)

 白血球の分離はIsopaque-Ficoll法2)でEDTA・2K血液約50mlを遠沈し,混入する赤血球を8.4g/lNH4Clを使って分ける.NH4ClとEDTA塩は9g/lNaClで7-8回洗って除去する.EDTAはAl-Pの阻害剤であるから,この操作は特に注意深く行なわなければならない.Al-Pの抽出はMorton法に従ってn-ブタノールで行ない,pH7.5の0.05mol/lトリス緩衝液で1晩透析する.肝,骨および胎盤のAl-Pも同じ抽出法で調製する.Al-P活性はBessey-Lowry法によって求め,0.02MNaOH中のP-ニトロフェノールのモル吸光係数は1.84×104を採用する.A1-Pアイソザイムはポリアクリルアミドゲルのディスク泳動法によって分離するが,n-ブタノール抽出液50-100μlを試料とする.染色はFast-Blue RR塩を使う.

Senior Course 血液

血小板凝集能

安永 幸二郎

pp.444

 血小板が異物面に付着するのが粘着であるのに対し,血小板が相互に付着するのは凝集であって,いずれも血小板のきわめて重要な理学的機能に属する.止血血栓の形成にナマの血小板が必要なのは,これらの機能はナマの血小板でしか得られないからである.血小板の凝集能は粘着能と通常平行するものであるが,時には解離を示すこともあり,血小板機能を精細に調べる場合には両者は別々に測定することが望ましい.

 血小板凝集能の測定には通常BornおよびO'Brienの方法に従って,多血小板血漿(PRP)に一定濃度のADPを加えて攪拌し,凝集によって生ずる光学密度の低下,すなわち透過性の増大をみることが行なわれる.この凝集の程度はPRPの血小板数,添加ADPの濃度,攪拌速度,測定温度など種々の条件によって左右される.

Senior Course 血清

オーストラリア抗原(3)

稲井 真弥

pp.445

 1.肝炎におけるAu抗原の検出率

 オーストラリア抗原(Au抗原)は最初,Blumbergによって白血病患者に比較的しばしば見いだされることが報告された.次いで大河内博士(東大病院輸血部)らによってS-GPTの高い供血者にしばしば検出されることが報告されて以来,肝炎とこの抗原との関係が注目されるようになった.種々の疾患におけるAu抗原の検出率は,輸血後肝炎とinfectious hepatitisで最も高く,次いで種々の白血病,慢性腎炎などで高いといわれている.

 急性肝炎におけるこの抗原の検出率は,報告者によってかなり差があり,多くの研究者の成績をまとめたShulmanの総説によると,ウイルス性肝炎の866例中45%にAu抗原が検出されている.このうちinfectious hepatitisの379例では27%に,血清肝炎の383例では実に67%にこの抗原が検出されている.

Senior Course 細菌

Enterobacterとその鑑別

橋本 雅一

pp.446

 腸内細菌の分類と命名については,現在まだ十分に確定した概念がないことは周知のとおりである.ことに,Aerobacter,CloacaあるいはEnterobacterなどの菌群の性状については,研究者によってかなり意見が異なっている.この点については,Bergeyのマニュアルの改訂に伴って,近くより明確な記載がなされるものと期待されるが,ここではEwing & Edwardsの考えに従って,Enterobacterという属名を採用し,この属を4種,すなわちE. cloacae,E. aerogenes,E. liquefaciensおよびE. hafniae(または,E. alvei)に区別する.

 この考え方では,これまで腸内細菌の一属と考えられていたHafniaが種として取り扱われていることに注意されたい.この菌属は,Ewing & Edwardsの方法による腸内細菌の大まかなグループ別では(表),Klebsiella-Enterobacter-Serratia groupを構成し,硫化水素非産生,IPA反応陰性,V-P試験陽性という共通した性状をもつ.このグループを構成している菌属の簡便な鑑別法は前号に示したとおりで,Enterobacterの特徴的な鑑別性状は,IMViC試験--++,DNaseを産生しない,運動性の菌群ということがいえる.なおこの菌群では,乳糖分解性はそれほど重要な鑑別性状ではないことに注意する必要がある.

Senior Course 生理

計測用体表電極(1)—電極材料の化学

深井 俊博

pp.448

 電極の材料として必要な条件は1月号で述べたが,これらの条件は電極の用途によって重みが異なる.電極を扱ううえで生ずるいろいろな問題を考えるときも,これらの材料の性質を知っておく必要があるので,今回は実際の体表電極に用いられている材料の化学的性質を中心にして概説する.

Senior Course 業務指導のポイント

検査データの記録—サブノートの活用

星野 辰夫

pp.449

 何かあると,そのことによりメモをとる.至極当然である.まして現代のように情報化時代ともなれば,手帳の1冊くらい持たない人はいまい.日常検査の中で,この手帳的役割を果たすのが表題の‘サブノート’である.このサブノートをいかにうまく使用するかによって,日常検査の流れは大きな影響をうけるものである.このサブノートも,そのセクションと施設規模によってその必要度は変わり,場合によっては能率上マイナスになるときもある.検査業務の中での記録は,必要欠くべからざるものにしても,それは1回でよく,習慣で何回も記録されているとしたら,それは時間の浪費である.

作業能率=作業量と人員のバランス+作業内容の質的点検

 検査に必要な絶対時間(反応時間など)はあるにしても,その行程は1つでも少なく,合理化が望まれている現在,まして記録に多くの時間を費すなどは‘軒を貸して母屋をとられる’に等しい.したがってこのサブノートは記録をとるのみでなく,能率を高める道具でなければならない.これを部門別にみてみる.

検査技師のための解剖図譜・4

肝臓

三島 好雄

pp.436-437

 1.肝臓(liver)

 肝は体重の約1/50,900-1500gに及ぶ大きな実質性臓器で,図1のように横隔膜(diaphragma)の直下に位置し,その大部分が胸廓におおおれているので,体表から一部をふれうるにすぎない.ただ乳幼児では肝が相対的に大きいので,正常でも肝をふれるのがふつうである.

 肝は全体として楔状の三面体をなしており,解剖学的に左・右・尾状および方形の4葉に分けられる(図2).内臓に面する部分には,胃,結腸,腎など隣接した臓器に一致した圧痕が存在し,その中央にくぼみがあって,ここから肝動脈,門脈,胆管,リンパ管,神経などが出入りするので,肝門(porta hepatis)と呼ばれている.

検査機器のメカニズム・4

心音計

瓜谷 富三

pp.438-439

 1.はじめに

 心音図はマイクロホンで検出した心音を増幅記録したものであるが,聴覚で判別する聴診に対し,心音図では,図形情報を対象とするので,客観的定量的に診断できる点に大きな意味がある.

 心音計は図1のようにマイクロホン,増幅器,フィルター,記録器からなるが,別に心雑音の出現時相を知る必要から,心電計を1チャンネル備えている.またモニター用にイヤホーンやブラウン管オシロスコープが使われる.

検査室の用語事典

一般検査/血液学的検査

寺田 秀夫

pp.440-441

20)Keton body;ケトン体

 尿のケトン体とはアセトン,アセト酢酸,β-オキシ酪酸の総称で,このうちアセト酢酸が主役で,アセトンの9-10倍排泄され,β-オキシ酪酸の排泄は重症の場合以外は少ない.検査法は新鮮尿を用い,ニトロプルシッドナトリウムの呈色を利用したもので,試験紙法,Lange法,Rothera-吉川変法,シノテスト3号法などがある.尿ケトン体陽性は,糖尿病,飢餓,麻酔,小児の脱水状態を招く疾患,手術後の補液の不適などの場合にみられ,焦性ブドウ酸の増加,脂肪酸からのアセチルCoAの増加などにより血中ケトン体が増量して起こる.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

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今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

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今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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