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Senior Course 細菌
Enterobacterとその鑑別
著者: 橋本雅一1
所属機関: 1東京医歯大・微生物
ページ範囲:P.446 - P.446
文献購入ページに移動この考え方では,これまで腸内細菌の一属と考えられていたHafniaが種として取り扱われていることに注意されたい.この菌属は,Ewing & Edwardsの方法による腸内細菌の大まかなグループ別では(表),Klebsiella-Enterobacter-Serratia groupを構成し,硫化水素非産生,IPA反応陰性,V-P試験陽性という共通した性状をもつ.このグループを構成している菌属の簡便な鑑別法は前号に示したとおりで,Enterobacterの特徴的な鑑別性状は,IMViC試験--++,DNaseを産生しない,運動性の菌群ということがいえる.なおこの菌群では,乳糖分解性はそれほど重要な鑑別性状ではないことに注意する必要がある.
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