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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査16巻5号

1972年05月発行

雑誌目次

カラーグラフ

伝染性単核症の細胞

桜林 郁之介

pp.456-457

 伝染性単核症は発熱,全身のリンパ節腫脹および多数の異型リンパ球の出現とを3主徴とする疾患群で,病原としてウイルス説が有力視されている.また,患者血清中にしばしば異好抗体の増加が証明され,最近ではEBウイルス抗体価の上昇が注目されている.今回は本疾患患者末梢血中に出現するいわゆる異型リンパ球の代表的形態について解説してみた.

技術解説

マイクロタイターによるウイルスの微量中和反応

赤尾 頼幸 , 志賀 定祠

pp.459-470

 マイクロタイター法は1954年にTakatsy1)らによって考案されたが,その後1962年にSever2)がこれを改良し紹介して以来,広くウイルスの血清学的検査に応用され,急速に普及した.

 本法の利点は,(1)微量試料を用いて測定が可能であること,(2)従来の方法と比べて感度と精度に不都合がないこと,(3)操作が簡単で,特にダイリューターを用いて多数試料の希釈が同時にできること,(4)抗原や試薬が少量ですむので経済的であることなどがあげられる.

免疫グロブリンの定量法

臼井 美津子

pp.471-478

 電気泳動法によって血漿タンパクが5つの分画に分けられ,抗体活性は最も易動度の遅いγ-グロブリンと名づけられた分画にあることが明らかにされたのは1939年である.その後,物理化学的および免疫学的なタンパク分析法が次々と考案開発されてくると,抗体活性をもつタンパクは,その物理学的な性質についても抗原構造の点からみても,非常に不均一なものの集りであることが明らかにされてきた.

 抗体活性をもつタンパクおよびそれと抗原性の類似するタンパクをも含めた一群のタンパクを,今日では免疫グロブリンと呼んでいる.そして免疫グロブリンはその分子の抗原構造によって少なくとも5つのクラスに分けられ,それぞれにIgG(γG),IgA(γA),IgM(γM),IgD(γD),およびIgE(γE)と名づけられた.免疫反応に関与するグロブリンとして統一されてとらえられてはいるものの,その生物学的活性はクラスによっても異なり,さらにサブクラスによっても異なっている.

ランゲルハンス島のA,B,D細胞の染色法

藤田 恒夫 , 渡辺 雪子

pp.479-482

ランゲルハンス島の細胞型

 ランゲルハンス島の染色標本で染まり方の異なる2種類が存在することは,ウサギやモルモットのように島細胞が大型で染色性も明瞭な動物で,すでに今世紀初頭から気づかれていた(Ssobolew;1902,Tschassownikow;1906).その後,複雑な複合固定液とゲンチアナ紫-オレンジ,あるいはゲンチアナ紫-酸フクシンというような,今日ではあまり用いられることのない染色法によって,2種の細胞の顆粒を積極的に染め分ける方法が開発され(Lane;1907,Bensley;1911),Bensleyは今日も用いられるA細胞,B細胞の名を提唱した.

 Bensley(1911)はモルモットの膵島に色素に染まらぬ明るい細胞を見いだしてC細胞(clearcell)と名づけた.その後Bloom(1931)はツェンケル-ホルマリン固定,アザン染色のヒトの膵島に,淡青色に染まる微細な顆粒をもつ細胞を見いだし,D細胞と名づけた.

総説

臨床化学検査における測定誤差の許容限界

仁科 甫啓

pp.483-489

精密度の設計

 臨床検査,特に臨床化学検査における測定誤差はどの程度まで許容されるであろうか.臨床化学領域ばかりでなく,他の分野でも同じであるが,すべての分析結果は精度の高いほど望ましいことは論を待たない.一方,同時にそのためのむだな精力の消費もいましめるべきであろう.理想的な精密度設定のためのシェーマを図1に示すが,消費エネルギーと精密度の関係は等比級数的で,誤差をゼロにするためには無限大のエネルギーが必要となる.一方,臨床的有用性は実験誤差が大きいとほとんどゼロとなるが,精密度の上昇に伴って直線的に増加する.しかし,精密度がある程度以上よくなっても有用性はそれに伴って増加せず,頭うちとなるだろう.現実に設計されるべき精密度は臨床的有用性が十分高く,しかも労力の最小の点が望ましくなる(図1の↓の印で示す).

 さて,検査的有用性はどのように決められるであろうか.

私のくふう

マイクロタイター用連続・定速滴下器

吉田 治雄

pp.489

 マイクロタイターは時間,試薬,労力の軽減の利点のある反面,操作が細かいだけに心労はかえって大きいという問題がある.特に滴下操作は微妙な調節を指先の感覚だけで行なうために,絶えず緊張していなければならず,精神面の負担はかなり大きい.これを改善するため,連続して使え,定速で滴下でき,自由に止め出しができる滴下器を作った.現在4本をルーチンに使用し,満足のいく結果をえているので紹介する.

フラッシュミキサーのすべり止め

萩原 啓司

pp.523

 フラッシュミキサーは用途が広く,日常検査においても頻繁に使われている.卓上用小型のものの中には,吸盤がついていても撹拌時の振動に伴って多少なりとも移動するようである.

 近ごろの実験台やサイドテーブルなどの天板には,メラミン樹脂を主体にした合成樹脂板が多く使われているが,この台上でミキサーを撹拌するとすべりはいっそうひどくなり,片手で押えていなければならないほどである.スイッチを入れたままうっかり放置したら,動き回って机上から転落することも起こりうる.そのうえかなり強い騒音を発する.

臨床検査の問題点・40

リポタンパクの測定—支持体電気泳動法を中心に

菅野 剛史 , 林 幸子 , 長 裕子 , 河合 忠

pp.490-496

 リポタンパクの測定には,超遠心分析法,電気泳動法,沈殿法,免疫化学的分析法......があるが,臨床検査室で広く用いられているものはβ—Lテスト,硫酸デキストランを使った沈殿法,それと支持体電気泳動法である.このうち特に注目されている支持体電気泳動法を取り上げ,その種類と性質,方法を検討する(カットは各種染色法による泳動像).

ME機器の安全対策・5

臨床検査技師の取り扱うME機器の安全対策

本田 正節

pp.497-501

 最近のME機器の進歩はまことにめざましいものがある.医学者はより新しい,より進歩したME機器の出現を渇望し,また工学者はこれらの機械が医学で,測定にあるいは治療に役だつことに注目し,国内的にも国際的にもM側とE側との歩みよりが行なわれ,約10年前よりME学会が設立されて,お互いに研鑽を重ねた結果,現在の盛況をみるに至ったわけである.

 しかし,このような絢爛たる成果のかげに,電撃傷とか電撃死といういたましい事故が起こっていることは見のがせない事実である,ことに医学に携わっている者は,電気あるいは電子工学の知識の不足から,検査中の患者が心室細動を起こして急死しても,それは患者の心臓自体が弱って停止したいわゆる心臓死であると信じてしまっていて,実は電子機器の使用法を誤ったための,弱い電流による電撃死であることに気づかないこともありうるのではないかと思われる.現にアメリカでは年間の入院患者のうち,1200人が電撃によっで命を落としているという1,8).この死亡数はあまりにも多いので,どこまで信用してよいかわからないが,おそらく厳密な調査の結果発表されたものであろうと考えられるので,決して対岸の火災視することは許されない.

論壇

血清検査の問題点

堀越 晃

pp.502-503

 私たちが日常行なっている臨床検査,特に血清学的検査について常日ごろ感じていることを述べて,皆さんといっしょに考えてみたいと思う.

座談会

臨床検査室の救急処置

上野 幸久 , 安西 喬 , 高橋 昭三

pp.504-510

 検査室というところは,可燃性のもの,酸・アルカリ,また感染の危険のある材料をいつも扱っている.今月はその中で働いている技師が小さなきずをうけたり直接試薬を手にかけたり,検体にふれた場合どんな危険があるか,またそういう危険にさらされた場合にまず何をしたらよいか,検査室に関係深いドクターに話し合っていただいた.

第1回国際細胞検査士試験から—日本から一人ぼっちの受験

斎藤 多紀子

pp.511-512

 第1回の国際細胞検査士の試験(CT;IAC-RegistryExamination)は,第4回国際臨床細胞学会(1971年5月27日)の第3日めの26日に,ロンドンのパークレーンにあるクロスバーナーハウスで行なわれました.日本からは関西医大の水野潤二先生が国際試験の委員をなさっています.受験者は17人で私を除いてほかの方は皆さんヨーロッパの方々でした.お互いと自分の国の名を言ってあいさつをかわましたが,私の記憶しているかぎりでは,

イギリス(1人)フランス(2人)

研究

ブドウ球菌分離同定の再検討—特にDNase活性,卵黄反応について

竹森 紘一 , 横田 英子 , 高安 敦子 , 森 哲夫 , 沢江 義郎

pp.513-515

まえがき

 ブドウ球菌はBergey's Manual1)によると,コアグラーゼ産生能およびマンニット分解能とにより,黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)と表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis)の2種類に分類され,病原菌は主としてコアグラーゼ産生,マンニット分解の黄色ブドウ球菌であるとされている.そこで,日常検査における病原ブドウ球菌の確認方法として,コァグラーゼ試験が用いられている.

 しかし,多数の検体を処理しなければならない場合には,このテストもかなり煩雑なものとなる可能性があり,直接コアグラーゼの有無をはかり知るとか,画線塗抹のように同時に多数のコロニーを検査できることが必要となる.また,1検体から分離されてくるコロニーが均一な生物学的性状をもち,1コロニーの検索ですべてのコロニーをおし測るに十分であるかを確かめる必要がある.そこで,われわれは,コアグラーゼ試験,核酸分解酵素活性試験2)(以下DNA試験と略)とGillespieand Alder3)によって報告された卵黄反応とを比較しながら,黄色ブドウ球菌同定のための迅速で,より正確な方法について,再検討をしたので報告する.

市販ウシおよびヒトフィブリノゲンに混在する線溶系因子の検討

宮谷 勝明 , 高畑 譲二

pp.516-518

 著者らは先にフィブリン平板法を用いてヒトフィブリノゲンの中に混在する線溶系因子,特にプラスミノゲン・プロアクチベーターは,ウシフィブリノゲンのそれよりもきわめて大量に含まれていたことを報告1)してきたが,今回は,SK活性化溶解測定法2)に若干改変を加えた3種の方法を用い,ウシフィブリノゲン5種とヒトフィブリノゲン3種を基質の対象としてフィブリンの溶解時間に及ぼす諸因子の影響について吟味を行なったので,その成績を報告する.

全自動血球計器数の検討

泉口 康幸 , 奈須 守正 , 高島 琴江 , 原 宏

pp.519-523

はじめに

 血球計数面においても精度管理の必要性が叫ばれるようになるとともに,血球計数器および希釈装置の自動化の必要性が痛感されるようになった1-3).測定者による個人誤差をなくし,精度管理を容易にする点のみならず,増加する検体を処理するにも血球計数の全自動化が有利なのは当然といえよう.現在,全自動血球計数器としてSMA-4A(Technicon社,図1)およびコールター・カウンターモデルS(Coulter Electronics社,Model Sと略す,図2)がわが国では使用されている.SMA-4Aについてはすでに報告したが,今回は新たに導入したModel Sの機能を検討するとともにSMA-4Aと比較検討した.

 Model Sは抗凝固剤を加えた血液1.2mlを検体とし,白血球数(WBCと略す),赤血球数(RBCと略す),血色素量(Hgbと略す),平均赤血球容積(MCVと略す)を測定し,これらの成績から赤血球容積(Hctと略す),平均赤血球血色素量(MCHと略す),平均赤血球血色素濃度(MCHCと略す)を求め,これらがプリントされる.WBCとHgbは等張の希釈液Isoton(Model S用希釈液)にて1:224倍に希釈され,Iysing S(Model S用の溶血剤Hgb測定用試薬)を加えて251倍に希釈され測定される.RBCとMCVは1:50000に希釈され,従来のコールター・カウンターと同様5-7)に測定される(図3).Model Sは44.7μlの血液をlsotonにて1:225に希釈したのちに測定できる2次吸引器がある.SMA-4Aの測定原理,測定方法については従来の報告を参照されたい.なお以下の実験において‘抗凝固剤の検討’以外はEDTA-2Kを抗凝固剤として用いた.

水を含まない新オルトトルイジン—ホウ酸試薬の開発と自動化学分析機への導入

高原 喜八郎 , 中西 茂子 , 鳥田 美恵子 , 山田 博

pp.524-528

はじめに

 1964年に佐々木匡秀1)らによって報告されたオルトトルイジン—ホウ酸試薬(O-TB試薬)は,今日なお血漿グルコース(血グ)の直接定量用試薬として,臨床化学の分野に広く貢献している7-9).さてこの試薬は氷酢酸(氷酢)より成っているために,氷酢によるタンパクの凝固を防ぐという目的から,水が飽和ホウ酸水として4%の割合に加えられていたが,この永は血グの直接定量を行なうのに対しては,実はタンパク凝固防止の意味はなかったようである.

 すなわち第1の理由として,オルトトルイジン(O-T)が氷酢中に2%(v/v)以上に溶存してさえいれば,通常の実施条件下では血清を加えても何らの混濁もきたさないからである.これは塩基としてのO-Tが,氷酢と結合して塩のようなものを作るためからであろう.ただし2%未満では混濁をきたしやすかった.第2の理由は,水入りのO-TB試薬では血清タンパクに異常をきたすような例(ネフローゼ血清など)では,ときとして混濁を生ずる場合があるといわれているからである.

マカロニを用いたシロネズミ大動脈の顕微鏡標本の作り方

中館 興一 , 高橋 ミツ子 , 矢川 寛一

pp.529-531

 マカロニで組織片を支持することにより,確実かつ容易に大動脈壁の縦断面標本を作る方法を述べた.すなわち,縦に切り開いた大動脈を任意の長さに切断し,内膜面を内側にしてうず巻き状に巻いてからマカロニの円筒につめ,凍結して薄切する.切片は水に浮かべるとマカロニから自然に離れ,伸展して細長い縦断面となる.

 残った組織片はマカロニごとアルコール脱水をすすめ,純アルコール脱水時に組織片からマカロニを除きパラフィン包埋を行なって薄切する.この標本は最初の整形どおり,うず巻き状のものが得られる.

ひろば

心理的技術の効用

村田 徳治郎

pp.528

 技師法の改正によって,われわれの職場は広がったことになる.つまり臨床の場で入院・外来の患者さんや被検者と直接検査を介して接する機会ができるようになったからだ.今まで私どもは,すでに採取されたところの体液なり排泄物の分析や測定にのみ能力を傾倒できたのであるが,新しい分野においては検者と被検者のヒューマンリレーションが測定に大きな影響となることが考えられる.特殊な測定はともかく,普通の臨床検査としての脳波,心電図,肺機能などにしろ,また採血にしても対象となる被検者の側を考慮してみる必要がなかろうか.同じ目的の検査でも,被検者の年齢,性別,性格,職業また教養の多寡によって臨機応変に接してゆかねばならないであろう.

 従来の教科書によると,検査に対する恐怖や心配によるマイナス点を除くために,被検者に検査の内容や目的を十分理解するよう話してやることもあるが,経験的にこの答は基本的なもので,多忙な臨床検査の場では多くは応用されがたい.被検者の条件や要因にもより一概に断定的なものではないが,高・幼年者には物柔らかく笑顔にて,肉体的労働者にはいささか高姿勢かつ無愛想に,知的職業者には検査機器のメカニズムやその臨床的応用,他の分野への応用などを雑談的に話している.これはできるかぎり短時間に被検者の不安や恐怖また心配を除き,リラックスした状態にするためと,検者の指示がスムーズに被検者に伝達され受けとめられるための操作である.ときにはジョークや相手の趣味に合わせてもよく,いわゆる世にいう相手を見て法をとけ方式である.そのために新たにこの分野で働くわれわれは,その職域において検者と被検者という立場に,自分を含めての心理的技術をなおざりにはできない.つまり技と心を一致せしめてこそ成り立つ技術,それが臨床検査技師の課題であるまいか.ご批評を乞う.

新しいキットの紹介

O-Phthal-Aldehyde反応による血清遊離コレステロールの直接測定法

平塚 孝一 , 石黒 紀子

pp.532-536

はじめに

 遊離コレステロールの測定は,その技術的煩雑さと,他により容易に行なえる同じ目的の検査法が普遍化してきたことにより,臨床的価値は最近薄らいできたといわれているが,今日なお肝機能検査法として,その病態把握に意義がある1)とされる.

 従来,有機溶媒でまず総コレステロールを抽出し,この抽出液にジギトニンを作用させると,特異的に遊離コレステロールがジギトニドを形成し沈殿するので,これをアセトンで洗浄後,発色させ比色した.しかしながら,この沈殿物を定量的に集める操作に注意しないと,その操作だけで容易に5%ぐらいの誤差を生ずるという2).このような理由から,遊離型コレステロール測定法の簡易化が進められLieberman-Burchard反応によるHoeflmyer-Fried法3)やKiliani反応を利用したRosenthal変法による遊離型コレステロールの直接測定法4)が出現した.

新しい機器の紹介

臨床用クロライドカウンターによる体液クロール定量法

片柳 典子 , 水野 映二 , 中島 徹

pp.537-540

 調節ツマミと電解フローセル・システムをクロライドカウンターに導入し,実用的な装置に改良した.本法が,特に従来のSchales-Schales法に比較してすぐれている点は,次のとおりである.

(1)試料の色調に関係なく測定可能である.

(2)用手法でよく起こる終末点の個人差が解決され,測定値が客観的である.

(3)アルカリ性尿,着色,混濁試料においても,本法では前処理なく正確な定量が可能である.

(4)精密度,正確度が向上し,試料の微量化とともに,フローセルの導入により能率化することができた.

霞が関だより・2

衛生検査所の登録制度

A.H.

pp.541

 衛生検査所とは,臨床検査センター,衛生検査センターなどとそれぞれ名称は異なるが,いわゆる臨床検査施設であって,開業医,学校,事業所などから委託を受けて検査を行なう施設である.

 衛生検査所は昭和30年代の後半からしだいに全国的に増加してきたようである.これらの年次別の正確な数は必ずしも明らかでないが,医療需要の増加と医療従事者の不足に加えて,臨床検査技術の高度化,多様化が多くの開業医に臨床検査の相当部分を他に委託する傾向を生じさせ,これが衛生検査所数の増加となって表われてきたものと考えられる.これらの衛生検査所の設立の目的,態様はさまざまであり,検査技術や精度管理の面からみてもかなりの格差が見受けられ,現にその検査結果が十分でなかったため,医療事故を生じたケースもあったほどである.

質疑応答

血球計算|R/X|管理方法について

H.N生 , 新谷 和夫

pp.542

 問 |R/X|の正常限界(血色素4%,赤血球8%,ヘマトクリット3%,白血球20%)として記された数値は,新谷らは経験的なものと「臨床病理」臨時増刊(特集第18号)‘精度管理の実際と評価’に発表してますが,正常限界の算定方法と目視算法での利用価値および目視算法での正常限界の算定方法も,同じ要領で実施すればいいでしょうか.

検査技師のための解剖図譜・5

膵臓・十二指腸

三島 好雄

pp.544-545

 膵は上腹部にあって後腹膜におおわれ,長さ14-16cmの横に細長い臓器で,頭部,頸部,体部,尾部に区分されでいる.十二指腸は膵頭部をかかえこむようにC型に彎曲し,長さ約30cmで大部分が後腹膜腔に固定されている.十二指腸は上水平部,下行部,下水平部,上行部の4部に分けられる.十二指腸の上水平部は消化性潰瘍の好発部位であり,またX線的に球部(Bulbusduodeni)と呼ばれている.十二指腸下行部には総胆管と膵管が開口する.膵管には主膵管(ductof Wirsung)と副膵管(duct of Santori)の2本があり,主膵管は総胆管とともに大十二指腸乳頭(ファーター乳頭)部に開口し,副膵管はその上方2-3cmのところで,小十二指腸乳頭部に開口する.膵管が総胆管と合流する部分はファーター膨大部といわれているが,膵管と総胆管との関係は非常に個体差があり,膵管と総胆管が別々に十二指腸に開口するものもある.

 膵の前方には胃および横行結腸,背面には門脈,上腸間膜動静脈,左腎動静脈,腹部大動脈および下大静脈がある.また膵と平行しで,その背面を脾動静脈が走る.

検査機器のメカニズム・5

血圧計(観血式)

瓜谷 富三

pp.546-547

1.血圧計と圧力トランスジューサー

 血圧を測るには,一般に腕帯と圧力計を使うRiva Rocciの聴診法が用いられているが,ここで述べるのは,直接血管にカテーテルや注射針を挿入して測定する観血式電気血圧計である.一般的な構成は図1のとおりで,この中で圧力トランスジューサーは圧力を電気信号に変える重要な機能をもっている.圧力トランスジューサーは今まで多くの種類が発表されたが,現在は抵抗線歪ゲージを使うものが代表的である.また最近では,半導体歪ゲージのトランスジューサーもいくつか見られるようになった.

 抵抗線歪ゲージの原理は簡単で,抵抗線に弾性限界内で力を加え伸長させると抵抗値が増すことを利用するもので,圧力計の場合は受圧膜に作用するわずかな力を抵抗線に伝えている(図2).

検査室の用語事典

一般検査,血液学的検査

寺田 秀夫

pp.548-549

26) Nephron;ネフロン

 腎の機能的単位で,糸球体とこれを入れているボーマン嚢からなるマルピギー小体と,これに連なる尿細管よりなる.尿細管は主管→近位尿細管→ヘンレ環→遠位尿細管→集合管に分けられ,その長さは50mmに及び,両側腎の尿細管の全長は約70マイルに達する.

Senior Course 生化学

尿および尿中ポルフィリンの定量

坂岸 良克

pp.551

 先天性ポルフィリアをはじめとしてポルフィリンの定量を必要とする疾患は少なくない.日本では20数例の先天性ポルフィリアが発見されているが,これは北欧に比べると1/10である.人種上の差がその理由であるかもしれないが,定量の不十分なためということも考慮しなければならない.そこで,尿および尿中ポルフィリンとその誘導体であるALA(δ-アミノレブリン酸),PBG(ポルホビリノーゲン)の定量についてまとめてみる.

 ポルフィリンはコハク酸とグリシンからALAを経てPBGとなり,重合してウロポルフィリノーゲン(UPG)コプロポルフィリノーゲン(CPG)からプロトポルフィリン(PP)になる.UPGは図のUPと同じくピロールの8個の角に-COOHをもつが,7,6,5,4(CPG),3,2(PP)と1個の-COOHをもつ8種のポルフィリンは薄層クロマトグラフィーで簡単に検出分別される.この場合使われる展開剤は次のようなものである.

Senior Course 血液

血小板第3因子能(1)カオリン活性化法

安永 幸二郎

pp.552

 血小板には止血凝固に関与する多くの因子が含まれているが,トロンボプラスチン形成に関与する因子は血小板第3因子と呼ばれる.血小板第3因子は血小板の脂質タンパク分画に含まれ,phosphatidyl ethanolamine(セファリン),phosphatidyl choline(レシチン),phosphatidyl serineなどのリン脂質成分からなる.大豆のリン脂質や脳のリン脂質でも同様の作用を示し,このような血小板第3因子を代用するリン脂質は,組織トロンボプラスチンに対して部分トロンボプラスチンと呼ばれる.近時血小板第3因子の作用はその粒子が血漿凝固因子の反応に触媒作用面を提供するものと考えられている.

 血小板第3因子の検査で心得ておくべきことの第1点は血小板第3因子の検査には血小板から放出された活性をみる血小板第3因子能と,血小板を破壊することによって血小板内の第3因子量のトータルを測定する2つがあるということで,第2点は血小板第3因子能検査にはカオリンを加えて血小板に接触—活性化を行ない,第3因子の放出を起こさせる方法(カオリン活性化法)と,トロンボプラスチン形成試験法(トロンビンが血小板に作用すると考えられる)があるが,この両者は多少意義が異なるということである.カオリン活性化法にはカルシウム再加時間法(Hardisty&Hutton)とStypven時間法(Spaet&Cintron)がある.

Senior Course 血清

α-フェトプロテイン

稲井 真弥

pp.553

 現在までに癌の免疫学的な診断法として考案され発表されたものは多数あるが,そのほとんどのものは理論的な根拠があいまいで,癌の診断法としての特異性も低く,実用化されるに至らなかった.最近原発性肝癌の診断法として注目されてきたα-フェトプロテイン(αf)の証明は,免疫学的な手法を応用した癌の検査法として実用化された最初のものである.

Senior Course 細菌

Proteus属の鑑別と分類—フェニールァラニン脱アミノ反応を中心として

橋本 雅一

pp.554

 Proteus属は,腸内細菌の中でもいくつか独特な性状を示す1群の菌で,BergeyのManual(第7版,1957)では,1属5種(Prot. vulgaris,Prot. mirabilis,Prot. morganii,Prot. rettgeriとProt. inconstans)に分類されている.この菌属がほかの腸内細菌と鑑別される主要な性状は,フェニールアラニンの酸化的脱アミノ反応によるフェニールピルビン酸(PPA)の産生と,リジンの脱炭酸反応である.

 したがって,この菌属の鑑別には,まずこの2つの性状の検査が行なわれなければならないはずであるが,ルーチンの検査にはまだほとんど採用されていないようである.その理由としては,ふつう用いられる非選択培地(たとえばBTB乳糖加寒天)では,この菌属の多くが特有な遊走を示すし,また胆汁酸塩加培地(たとえばSS寒天)でも集落の性状からこの菌属の鑑別が容易に行なわれることが多く,確認培養でもその尿素分解性などの性状から,その確認が容易であるということがあげられよう.しかし,遊走現象はH型菌では著明であっても,発育してきた菌株がO型菌であれば,遊走の有無はこの菌属の推定には役だたない.また,SS寒天でのH2S産生による特有な集落性状も,Prot. mirabilisではこの性状を欠くものがしばしば出現するので,この菌属の推定には絶対的な基準とはならないであろう.

Senior Course 病理

硬組織と器械(1)

桔梗 辰三

pp.555

 系統的にせよ局所的にせよ,骨そのものの検索が主目的の場合は,自ら臨機応変の処置をとらなければならないが,一般的剖検に伴う手技としての硬組織の取り扱いを述べる.

 硬組織処理に用いられる機器にはノコギリ,ハサミ,タガネ,ナイフ類と脱灰装置がある.ノコギリには主として剖検時骨組織切除に用いられる手動または電動(リプショーなど),大きな骨を処理する電動帯鋸(マキタバンドソー)などがある.剖検用電動鋸は小型の丸ノコギリの形をしているが,1分間約3万回の小さな振動により硬いものを細かく砕きながら切断する.用途に応じて各種の形がある.付属品としてスタンド,足踏スイッチ,鋸削吸引器などがある.骨専用の帯ノコは見あたらないが,プラスチック加工用の帯ノコに目の細かい,薄い刃を作ってとりつけるとよい.

Senior Course 生理

計測用体表電極(2)—電極材料の電気化学的性質

深井 俊博

pp.556

 われわれが電極を用いる場合,電極に起因するいろいろな問題に出合う.たとえば電極のサビ,記録基線の動揺,ペンの振り切れ,ハムの混入,脳波の左右差などである.これらは電極電位の安定性,分極電圧や電極インピーダンスの大小と密接な関係がある.実際にはこれにペーストの種類,温度などの因子も加わり原因は複雑となる.前に電極の電気化学について若干説明したが今回は特に実際的な問題をとり上げながら電極材料の電気化学的性質を考えてみる.

Senior Course 業務指導のポイント

検査機器購入時のポイント

井上 正三

pp.557

 神戸市医師会臨床検査センターでは発足以来約10年を迎え,取扱件数も1か月約7万件を数えるようになり,検査センターの従事者は約80名を数えている,最近になって考えることは,いかにして省力化するかということで,これは機械化によるのが現在の方法であることはもちろんであり,1966年ごろより機械化に取り組んできた.検査機器購入時に最も関心をはらわねばならないのは,故障による検査の遅れであり,また精度はどうか,試薬使用量の増加,検体の増加をも考えねばならない.この中で最大の関心事は故障の有無である.ここにわれわれ検査センターにおける過去の故障の,また補修の回数を調査してみると次のとおりである.

1)オートアナライザー(4-5年使用)

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集1 血栓止血学のトピックス—求められる検査の原点と進化
今月の特集2 臨床検査とIoT

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今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

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64巻8号(2020年8月発行)

今月の特集1 AI医療の現状と課題
今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

今月の特集1 骨髄不全症の病態と検査
今月の特集2 薬剤耐性カンジダを考える

64巻6号(2020年6月発行)

今月の特集 超音波検査報告書の書き方—良い例,悪い例

64巻5号(2020年5月発行)

今月の特集1 中性脂肪の何が問題なのか
今月の特集2 EBLM(evidence based laboratory medicine)の新展開

64巻4号(2020年4月発行)

増刊号 これで万全!緊急を要するエコー所見

64巻3号(2020年3月発行)

今月の特集1 Clostridioides difficile感染症—近年の話題
今月の特集2 質量分析を利用した臨床検査

64巻2号(2020年2月発行)

今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
今月の特集2 標準採血法アップデート

64巻1号(2020年1月発行)

今月の特集1 免疫チェックポイント阻害薬—押さえるべき特徴と注意点
今月の特集2 生理検査—この所見を見逃すな!

63巻12号(2019年12月発行)

今月の特集1 糖尿病関連検査の動向
今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

今月の特集1 腎臓を測る
今月の特集2 大規模自然災害後の感染症対策

63巻10号(2019年10月発行)

増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック

63巻9号(2019年9月発行)

今月の特集1 健診・人間ドックで指摘される悩ましい検査異常
今月の特集2 現代の非結核性抗酸菌症

63巻8号(2019年8月発行)

今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

63巻7号(2019年7月発行)

今月の特集1 造血器腫瘍の遺伝子異常
今月の特集2 COPDを知る

63巻6号(2019年6月発行)

今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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