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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻6号

1972年06月発行

文献概要

技術解説

血液凝固検査

著者: 藤巻道男1 鈴木弘文2

所属機関: 1東京医大・臨床病理 2神奈川県立衛生短大

ページ範囲:P.567 - P.577

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 出血性素因の原因はきわめて多彩であり,いまだに解明されていない点も多く存在している.しかし,現在のところ出血性素因の原因は毛細血管壁の異常,血小板の異常,凝固因子の異常,線溶系の異常の4つに一応大別して考えられている.したがって出血性素因を認める患者に遭遇した場合にはまずスクリーニング・テストによりこれらの4つの原因のどこに起因しているかを鑑別し,その結果に基づきさらに精査に進むべきである.また外科的手術などに際しても,術前検査としてスクリーニング・テストを実施し,いずれにも異常が認められないことを確かめてから手術を行なうことがたいせつである.
 スクリーニング・テストとしては比較的簡単に実施でき,しかも信頼度の高い検査法が選ばれることはいうまでもない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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