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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻6号

1972年06月発行

文献概要

研究

腎疾患患者における血清α2-マクログロブリンとそのタンパク分画について

著者: 宮谷勝明1 福井巌2

所属機関: 1宇治黄檗病院臨床検査室 2京府医大病院臨床検査部

ページ範囲:P.643 - P.645

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 腎疾患患者における血清タンパクの研究は1917年にEpstein1)が塩析法を用いて分析しており,以来,免疫電気泳動法や免疫拡散法の開発に伴って一般化されてきた.このようなことから,最近,盛んに臨床面に応用され,血清α2-グロブリン分画の中に含まれるα2-マクログロブリンでは,腎疾患,特にネフローゼ症候群,肝硬変症,糖尿病2-4)などで増加することが知られ注目されるようになった.著者らはすでに肝疾患患者における血清IgGとそのタンパク分画との関係について報告5)を行なってきたが,今回は腎疾患患者における血清α2-マクログロブリンとそのタンパク分画の量的変動,およびその両者の関係についても検討を加えたので,その成績を報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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