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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻6号

1972年06月発行

文献概要

検査技師のための解剖図譜・6

脾・門脈

著者: 三島好雄1

所属機関: 1東大第1外科

ページ範囲:P.660 - P.661

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1.脾臓(spleen)
 脾臓は左上腹部,上方は横隔膜に接して胃の左後方にある.大きさは,ほぼその人の手拳大といわれている.
 脾動脈は腹腔動脈より分岐し,膵の上縁に沿って走り,胃大網動脈と短胃動脈を分枝したあとに多くは3本に分かれて脾門にはいる.脾門からはいった動脈は静脈と分かれてマルピギー(Malpighi)小体のほぼ中心部を貫き,さらに分枝して筆毛動脈となり,次いで毛細管となって脾洞に注ぐ(図1).脾洞は脾髄の大部分を占め,互いに連絡しており,これから発した静脈は脾髄から脾柱内にはいり,脾門から脾静脈となって門脈に注ぐ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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