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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査16巻8号

1972年08月発行

雑誌目次

カラーグラフ

赤血球系細胞の形態—I.正常像

野村 武夫

pp.804-805

赤血球系と識別できる細胞のうち,最も幼弱なものは前赤芽球と呼ばれる.この細胞が骨髄の中で次第に成熟するにつれ,漸次,青染性赤芽球,多染性赤芽球の過程を経過し,ついに正染性赤芽球となり,次いで核を失い,網赤血球に変わり,ある期間を骨髄中で過ごしたのち,末梢血液にはいり,1-2日経つと成熟赤血球ができ上がり,以後平均120日間血管内を流れて,酸素運搬という赤血球系細胞本来の役割を果たす.

ここでは,血液学的に正常な患者から採取した骨髄穿刺液および末梢血液の塗抹標本に,ライト染色を施した場合の赤血球系細胞を,最も幼若な前赤芽球から終末細胞の赤血球まで,成熟の順に従って並べてみた.

技術解説

エリスロン(赤血球系)細胞の形態学

野村 武夫

pp.807-814

 エリスロン(erythron)とは,‘血管内を流れる赤血球およびこれのもとになる骨髄中の細胞によって構成される組織’と定義される概念である1).すなわち,赤血球および赤芽球を一括して組織とみなすわけであり,赤血球と赤芽球の機能的なつながりを強調するのに便利な用語である(図1).

 エリスロンは被検材料を容易に入手できるという特徴があり,したがって,血液疾患に限らず種々の病態において,形態学的にどのような変化を生じるかがよく知られている.ここでは,エリスロンに属する細胞の形態学についての解説が主旨であるが,まず,エリスロンの最終産物となっている赤血球が製造されるまでの過程に言及しておくことにする.このような知識は,形態学に対する理解を深め,また,興味をいっそう増すのに役だつと考えるからである.

骨髄穿刺液からの切片標本作製法とその見方

神山 隆一 , 斎藤 菊蔵 , 牧野 三四子 , 伊東 佐知子 , 折笠 美枝

pp.815-820

 1929年Arinkin1)により始められた骨髄穿刺法は,血液疾患をはじめ種々の疾病の際に欠くべからざる検査法の1つとなっている.

 この骨髄穿刺において,有核細胞数および塗抹標本からのみでは,末梢血が混入したために,一見細胞数が少なく見えるのか否か判断困難な場合が少なくない.この際,同時に骨髄組織標本を作製することにより,骨髄が真に低形成であるのか否か,またその程度,逆には過形成の状態なども正確に知りうるのである.

酵素を扱うための基礎知識

山下 辰久

pp.821-825

 生命現象は,網目状に組み合わさった多種多様の化学反応が,酵素の触媒反応により円滑に行なわれているといっても過言ではない.すなわち酵素は生命活動の直接のにない手であり,したがって酵素の研究は生命現象の解明に重大な役割を果たしている.

 一方,酵素化学の進歩に伴い,身体の病的現象が酵素系の変化と密接な関係があることが明らかとなり,酵素の活性およびその他の諸性質の検索が疾患の診断,予後あるいは治療効果の判定に有力であることが判明するにつれ,体液(血液を含めた)中の各種酵素の活性測定が,疾病の診断の目的のために生化学検査のうえで重要な位置を占めるようになった.

総説

嫌気性菌感染症

鈴木 祥一郎 , 二宮 敬宇

pp.826-831

 無芽胞嫌気性菌が人体の常在菌としても,また病原菌としても,重要であることがしだいに認められてきた.しかし,現在の嫌気性菌の研究は,好気性菌に比べいろいろの点で遅れている.すなわち,分類,同定法,病原性,薬剤感受性テストなどにつき,統一された見解が必要で,その完成が待たれる.

私のくふう

スピッツの整理箱

宮脇 良樹

pp.831

 従来,大小のスピッツ,ウィダール試験管の整理・格納には実験台の引き出し,木箱などを使用している検査室が多い.これは,スペースを広くとり整理に不便であり,古いものはほこりがたまりやすく,いざ大量に使用するときには不便である.

 そこでパチンコ台にヒントを得,このようなスピッツ格納箱を考え,現在使用している.

培地保存の湿潤箱

萩原 武夫

pp.890

 細菌の分離,同定または感受性試験を実施するときに,培地を従来のように冷蔵庫に長期間保存すると,冷蔵庫の脱湿作用のため凝固水がかれて細菌の発育が不十分であったり,新鮮な培地に比べ硫化水素産生能や糖分解能など,生化学的性状が変化し,正しい結果が得られなくなる.しかも,冷蔵庫には収容能力に限度がある.

 そこで,私は凝固水を保ち,作製時の状態をできるだけ長く保持するための湿潤室を作り,これを室温に置いて保管する方法を考案した.

臨床検査の問題点・43

リウマチの血清反応

水谷 昭夫 , 笠原 和恵

pp.832-838

血清学的検査のうちでむずかしいものの1つにリウマチの血清反応がある.検査室では,慢性関節リウマチをどう考えたらよいか,その主役であるリウマチ因子にはどんな性質があるのか,またその検出法の検討,さらには簡易検査の試薬の取り扱いにも言及する.(カットはRA試薬の電顕像:蛙の卵様の薄い被膜のcoating)

ME機器の安全対策・8

ICU・CCUの安全対策

近藤 正幸

pp.839-844

 各種のME機器,医療器械が開発,実用化されて検査,診断,治療の分野で効果的な役割を果たしているが,それに加えて,PPC(Progressive Patient Care)の概念に基づく患者管理システムとしてのICU・CCUが導入され,運用されるようになって,特に治療・看護を重点的に行なう必要のある患者に対する医療効果は,一段と向上している.

 また,ICU・CCUは,最新の病院設備と並んで病院近代化の重要な要素と考えられている.大学病院,官公立病院などの大病院では,その大半がすでに何らかの形態でこのシステムを運用しており,中小病院においても年々増加する傾向にある.

公害物質の検査法・1【新連載】

カドミウム

山県 登

pp.845-850

 水銀,鉛,カドミウムは元素であるから消滅することがなく,廃棄物から微生物へ取り入れられ,植物,魚,ウシ,ブタなど食用となるものに移動し蓄積され,さらにヒトの体に沈着することになり,限度を越えると重篤な疾患を起こすもので,にわかに注目を浴びてきた.

 PCB (パークロルビフェニル),アフラトキシン(カビ毒のうち最強力のもの)は有機物であるが,分解を受けにくく,これまた人体に侵入すると重大な病変をひき越こすもので,環境汚染の立役者となっている.

論壇

臨床検査技師の卒後教育

小林 種一

pp.852-853

 臨床検査技師学校における3年間は,検査技術の理論と実際についての概要の教育を受けたにすぎない.ことに臨床病理といえば,微生物学,血清学,血液学,病理学,寄生虫学,生化学,生理学とその範囲が広く,そのうちの一部門の検査技術をマスターするとしても,かなりの期間実地修練を必要とするものばかりである.また今日の技術者に求められているのは,単に日常検査を行なうだけでなく,理論をしっかり身につけたTechnologistとなることである.

 このような社会の要望にこたえるためには,少なくとも卒業直後の5年間を,自らも実技のトレーニング期間であると自覚して,きびしい試練にも堪え,積極的に幅広く勉学する気持をもってほしいのである.この5年間を充実した勉学の日々を続けることのできた人は,将来もすぐれた中堅技師として斯道を進みつづけることを信ずるのである.また新卒技師の受け入れ施設においては,十分に技術習得のできる場を提供すべきである.もし技術指導を行なうことの無理な施設であれば,一定期間,リーダーのいる施設に委託して技術研修を受けさせる必要がある.

座談会

採血業務の問題点—MTとナースの間

茂手木 皓喜 , 佐々木 良子 , 水戸部 光衛 , 宇佐美 千恵子 , 守屋 博

pp.854-861

 昨年1月の法律改正により技師も採血できるようになった.採血から検査へと一本化されたことはよいが,反面,人手不足による労働強化や時間不足によるデータのバラツキなど,問題点が浮かび上がってきた.またどちらが採るかで看護婦との間にもトラブルが生じてきている.そこで今月は,採血業務はどうあるべきかを,看護婦,技師の双方から話し合っていただいた.

検査室の常用機器・2

恒温器

白戸 四郎

pp.862-865

 はじめに恒温器という名前であるが,この名前の定義はそれほど一定してはいない.人によって恒温水槽を考える人もあれば,孵卵器を考える人もある.商品名としてどちらにも使われているし包括して使う場合もある.さらに,われわれが検査室で使うものばかりでなく環境試験器などまで含まれるという人もある.しかし本稿では検査室の常用機器としての恒温器ということであるから,その範囲内で包括的に考えることにしたい.

 さて科学機器協会で毎年出版する科学機器総覧では媒体を液体とするものを恒温槽,空気を媒体とするもののうち乾燥を目的とするものを乾燥器,灰化・加熱を目的とするものを電気炉・加熱器,細菌培養などを目的とするものを定温器と分類している.したがってウォーターバスは恒温槽に,孵卵器,低温恒温槽,ディープフリーザーなどは定温器の中にはいる.

海外だより

—欧米(北欧,東欧,西欧,米国およびカナダ)の病院検査室(9)—リスボン(ポルトガル)のエスコラール病院中央検査部

佐々木 禎一

pp.866-869

 欧州の中にあって,南西部のスペイン,さらに離れたポルトガルは,いろいろな意味で異質な国といえよう.したがってそこの病院とその中の中央検査部門の実情については,きわめてわれわれの興味をひくところである,

 スペインの病院中央検査部については,すでに1969年バルセロナを訪れたおりに,サンタクルース・サンパブロ病院(Hospital de la SantaCruz y San Pablo)を見学して,その紹介を行なった1)が,今回の旅行で欧州から米大陸に飛ぶ前に寄ったポルトガルのリスボンで,強引に見学したエスコラール病院(Hospital Escolar)の様子を紹介してみたい.

欧米旅行見聞記

検査業務のシステム化

中 甫

pp.870-871

 最初の訪問地ロンドンのヒスロー空港に降り立った時は,おりしも小雨で何か東京の天候を思わせるようだったが,街の古い赤レンガ建ての街並みは日本とはまったく異なり,印象的であった.私の今回の欧米旅行の目的の第1は,われわれが使用している英国製自動分析機Vickers M300のために,私が開発した血清総コレステロール測定法についてディスカッションしたい,とのビカース社の化学者グループよりの要請があったので,数日間ロンドン郊外の研究所で過ごすことであった.第2はこの機会に欧米の検査室を実際に自分の目で見て諸外国の現状を把握することで,英国,スイス,米国の検査室を訪問した.第3はコレステロール測定法で広く知られているDr.ZakおよびDr,Zlatkisの研究室を訪ねて,コレステロール測定法について語る機会をもつことだった.

 はじめての海外旅行でもあったので何でも見よう,聞こう,語ろうとかなりのハードスケジュールを承知で欧米5か国をかけ足で回って来た.以下その時の印象を2,3かいつまんで述べてみたいと思う.

学会印象記

第21回日本衛生検査学会

森安 惟一郎 , 桂 栄孝

pp.872-873

第21回衛生検査学会は,4月22,23日の両日快晴にめぐまれた大分市(5会場)にて開催された.演題,シンポジウムは年々その数を増し,また‘夜の自由集会’も‘夕べのシンポジウム’として内容的に高められた.科別演題数は微生物40,血清40,血液33,臨床化学75,病理8,細胞診11,生理10,尿・管理ほか16で,シンポジウムは別表のとおりである.参加者約2500人.学会長・寺田勝美(大分県衛生検査技師会長).

研究

VMA定性検査法の改良

宮川 富三雄 , 丹羽 正治

pp.874-877

はじめに

 尿中3-methoxy-4-hydroxymandelic acid(以下VanMy1 mandelic acid;VMA)は1957年Armstrongら1)によって検出されて以来,その定量検査法はSand1er2),Sunderman3),Gitlow4),Pisano5),三宅6)らによって改良されてきた.

 一方,定性検査法は佐藤ら7)によって考案され,従来ジアゾ化パラニトロアニリン発色反応が用いられてきたが,自然排泄尿をそのまま検体として用いるかぎり,その結果は検体のpHおよび濃縮程度,反応の特異性など種々の影響によって相違する.そのため同一検体についてクレアチニン補正を加えた定量検査成績を基準として比較した場合,両者の不一致が目だち,ことに低域値においてその差が著しい.

o-トルイジンーホウ酸(o-TB)試薬の保存条件と品質変化

佐々木 禎一 , 松井 早苗 , 池辺 正 , 越瀬 博子

pp.878-880

はじめに

 われわれは増加の一途をたどる日々の血糖検査を消化する手段として,従来から使用してきたo-トルイジンーホウ酸(o-TB)試薬を用いてのオートアナライザーによる迅速測定を試み,その設定条件や実際の測定成績の評価などについてすでに報じてきた1-3)

 これらの成績から日常検査法として適切な測定法であるとの結論を下すことができた.しかし同時に,解決すべき点として日差変動が若干大きいことを指摘し,その原因についても論及してみた2)

パラフィン包埋装置についての検討TISSUE-TEK—包埋センター,TISSUE-TEK IIシステムについて

平山 章

pp.881-886

はじめに

 今日の臨床検査部門は昔日のそれに比べて器械化,自動化は著しく進み,目をみはるものがあり,果てはコンピュータ導入も現実の課題として取り上げられるに至っているが,その中で事病理検査部門になると,これまた対称的に遅れており,わずかに自動染色装置,自動脱水脱脂装置程度のものしか見いだせない.

 普通病理組織標本を作製するにあたって,最も手数のかかる仕事となっているものは,組織片の包埋とブロック付けおよび薄切であるが,これらは現在の段階では自動化は当分望めず,もっぱら人手をわずらわすことになっているのが実情である.

尿培養法に関する2,3の検討

小林 章男 , 石川 明 , 田中 仲

pp.887-890

 尿中菌数が105/ml以上あれば尿路感染症が疑われるという診断基準が確立されて以来,尿培養は非常に普及し,どこの検査室でも最も多い細菌検査と思われる.尿培養法は米国においてほとんど完全に確立された7)ように考えられるが,設備,人員の十分でない施設で実際に尿検体を扱う際,なお注意すべき点,許容しうる限界点など検討される必要があると考えられる.これらの問題点の理解によって尿検体の合理的検査法も進められると思われる.以下諸家の追試にもなるが,われわれの成績を報告する.

新しいキットの紹介

新しい尿酸測定用キット‘ウリカラー・400’の検討

影山 信雄

pp.891-895

はじめに

 わが国で広く用いられている尿酸測定法は,リンタングステン酸比色法である1)が,試料中に含まれる尿酸以外の還元物質の影響を受け特異性に乏しく,特に尿ではこの傾向が著しい欠点がある2).したがって,特異性という点からみればウリカーゼを用いた方法が理想的と思われるが,従来から行なわれているウリカーゼ紫外部吸収法は,紫外部分析法であるための機器の問題や,リンタングステン酸比色法より必ずしも再現性がよくなく3)ウリカーゼ比色法4-6)は操作が煩雑である.

 これらの欠点を補う目的で,筆者はウリカーゼとカタラーゼを用いた尿酸の比色定量法(以下U-C・H法と略す)を報告し,特異性ならびに再現性がすぐれていることを指摘し,かつ,血清と尿とが同じ方法で測定できる利点も述べた7)

‘DyAmyl’によるアミラーゼ測定法

小田原 美津 , 中根 清司

pp.896-899

 アミラーゼ活性測定法として,徒来から検討されてきたamyloclastic法1-3),saccharogenic法4)は,いずれも基質としてデンプンが用いられるが,誤差を伴う種種の欠点がある.特に,基質となるデンプンはアミロースとアミロペクチンの混合物であり,その混合比は原料により異なり,また収穫の時期,温度などにより異なり,測定値の大きいバラツキの原因となるものである.

 最近,Ceska5,6),Babson7,8),Klein9,10)らによりchromogenicな基質を用いる方法が開発された.そのなかの小野薬品から‘DyAmyl’の名で発売されたReacton Red−2Bと結合したアミロペクチンを基質としたアミラーゼ測定キットを検討する機会を得たので,その結果を報告する.

霞が関だより・5

臨床検査技師国家試験を受験するには

K.I.

pp.901

 前回には,衛生検査技師から,臨床検査技師になるための,いくつかの間題を取りあげたが,その後も似て非なる照会が多いので,その中から最も身近の,また今後とも数多くの照会があると思われる例を,2つばかり挙げてみることとした.( )内は筆者注.

例1.薬科大学(獣医大学)を卒業したが,臨床検査技師国家試験を受験するのに必要な,厚生大臣指定の5科目を履修していない.単位の取得にはどのような方法があるか教示して貰いたい.

質疑応答

珍しい血液型・ボンベイブラッドについて

T生 , 安田 純一

pp.902

 問 血液の中に‘ボンベイ・ブラッド’という特殊な血液型のあることを知りましたが,O型の一種で普通のO型はH物質が多いが,ボンベイ・ブラッドにはまったくなく,普通のO型にない抗Hをもっているとのことで,同じO型どうしを混ぜると凝固するとのことですが,

(1)凝固するのはすでに抗Hをもっているからということですか.

グラフ

組織と病変の見方 肉眼像と組織像の対比—生殖器とその病変(1)

金子 仁

pp.903-906

生殖器の疾患を男性と女性に分けて見ると,女性器が大部分である.膣は別としても,子宮と卵巣にかなり重要な疾患が集中している.

子宮に最も多く見られる病変に子宮筋腫がある.これは良性非上皮腫瘍の代表である.組織学的に成熟した平滑筋線維が束状に交錯して走り,肉眼的に‘カラクサ模様’を示す.生前に発見されないだけで,剖検するとかなりな率に子宮筋腫がある.

検査技師のための解剖図譜・8

腎臓

三島 好雄

pp.908-909

 腎臓はおよそ第11胸椎から第3腰椎の高さで,後腹膜腔内,脊柱の両側に位置する実質性臓器である.ほぼ左右対称の位置にあるが,右腎は肝右葉の下にあるので,左腎より1-2cm下方にあるのがふつうである.えんどう形で、成人では長さ約10cm,幅約6cm,厚さ約4cmで重量は約110gである.前面は後腹膜をへだてて腹腔臓器に,側面は側腹筋に接し,背面は腰筋・腰方形筋など厚い筋群におおわれている.

 肉眼的に腎臓は外層をなす皮質と内層をなす髄質とに区分しうるが,顕微鏡的にはネフロン(nephron)の集まりよりなっている.ネフロンは糸球体と尿細管よりなる.糸球体(glomerulus)は皮質の全体にわたって散在し,尿細管(tubulus)を経て髄質にはいる.髄質中で尿細管は集合管一乳頭管となって腎孟に注ぐ.

検査機器のメカニズム・8

オージオメーター

瓜谷 富三

pp.910-911

1.オージオメーター

 オージオメーターは聴力検査に広く用いられている機器で,その構成を図2に示す.被検者に受話器で音を与え,その周波数と強度を調節して最少可聴値を求め,オージオグラムを作成する.オージオグラムの縦軸は,JISで定められた正常者の最少可聴値を基準(0db)とした聴力損失で表わす.オージオメーターには音源の種類から,純音オージオメーターと語音オージオメーターに分かれ,また用途からは診断用と選別用(スクリーニング,に分かれる.

 他に周波数や強度が自動的に切り替わり,被検者)スイッチによる応答で,オージオグラムが画がかれる自動記録オージオメーターがある.受話器は一般のヘッドホーンと同じ気導用と,頭骨に振動を伝える骨導用の2種がある.気導測定で聴力障害が発見された時は続いて骨導測定を行ない,外耳道,鼓膜,耳小骨などの伝音系の障害か,内耳感覚器,聴神経,中枢路などの感音系の障害かを調べる.

検査室の用語事典・8

一般検査,血液学的検査

寺田 秀夫

pp.912-913

45) Uremia;尿毒症

腎機能障害が起こると,種々の物質が血中に停滞するが,尿素,残余窒素(NPN)または尿素窒素(BUN),クレアチニンなどは糸球体の障害によって、糸球体からの濾過が困難になる.慢性腎炎や原発性萎縮腎が進行して,これらの物質が血中に高濃度に停滞して,食欲不振,悪心,嘔吐,頭重感,不眠,けいれん,譫妄,昏睡などの症状を呈した場合をいう.予後不良である.

Senior Course 生化学

Michael Somogyiとその業績

坂岸 良克

pp.915

 昨年10月,電気泳動法の創始者Tiselius教授がなくなって,次第に化学の世界も変わりつつあることを痛感していたとき,実はもう1人の偉大なる化学者が世を去ったことに気づかなかったことは漸塊にたえない,すなわち,血糖,尿糖,アミラーゼなどの測定にその名を残しているSomogyi博士である.

 Michael Somogyiは1833年3月7日にオーストラリア・ハンガリーのライナースドルフで生まれた.ブダペスト大学にはいったのは彼が16歳の時で,学制の違いからこれを日本の例にあてはめることはできないが,とにかくその後工業化学で学土号をとるまで同大学で化学を学んだ.卒業後は生化学教室の助手になったが,アメリカ合衆国の自由と実力の世界にあこがれて渡米した.ところが,就職はそれほど思うようにならず,ニューヨークでドイツ人の物理学者に駅者として雇われ,のちにシンシナチーの織物会社に移ったが,その俸給は週7ドルであったといわれている.

Senior Course 血液

血小板抗体(1)—血小板凝集試験

安永 幸二郎

pp.916

 血小板抗体の証明法には種々の方法がある.そのうち比較的有用と考えられるのは,1)血小板凝集試験,2)血小板補体結合試験,3)血小板抗グロブリン消費試験,4)血小板第3因子放出試験,5)血小板14C—セロトニン放出試験,6)ウサギ血小板減少効果などである.

 以下なるべくルーチン検査としての立場からそれらの方法を述べていくことにする.

Senior Course 血清

多発性骨髄腫(2)

稲井 真弥

pp.917

3.多発性骨髄腫の免疫学的検査法

 先に述べたように多発性骨髄腫(MMと略す)は形質細胞の腫瘍性増殖により,免疫グロブリンの産生異常をきたす疾患であり,MMの診断確定には免疫学的な検査法は重要な役割をもっている.すなわちM成分を証明し,このM成分を形成する免疫グロブリンの種類,つまりIgG型のMMかあるいはIgA型かなどを決定し,またそのL鎖の型を決め,さらに各免疫グロブリンの定量を行なうなどすべて免疫学的な方法,主としてゲル内沈降反応によって行なわれる.

Senior Course 細菌

Edwardsiella属について

橋本 雅一

pp.918

 坂崎と村田(1962)は,SalmonellaとArizona菌群の生態を調査するために,冷血動物腸内細菌を検討していたところ,これまで記載のない1群の腸内細菌を見いだし,彼らがこれまで取り扱っていた腸内細菌中にはわずか2株しか含まれていない種類の菌であることを知った.しかし,ヘビからはこのような菌が100株以上も検出され,しかもその生化学的性状は全く同一で,血清学的にも相互に密接な関係があることを認めた.これらの菌群はSalmonellaの性状にかなり似ていたが,ほとんどの菌株がインドールを産生し,また糖分解のパターンが非常に狭いという特徴をもっていた.

 一方,アメリカでEwingら(1964)は,このような性状をもつ菌を3株見いだしていたが,その後生物型1483-59と記載された菌株の研究を通じて,これらの菌群が腸内細菌の新しい1群であることを認め,坂崎らがAsakusa群,King and Adler(1964)がBartholomew群と呼んでいた菌群を含めて,Edwardsiella属と命名した.現在この菌属には1菌種(Edwardsiella tarda)だげが含まれ,血清学的には17のO抗原と11のH抗原の存在が知られている(Sakazaki;1967).

Senior Course 病理

報告書の印字—IBM磁気カード・タイプライター(MC)

桔梗 辰三

pp.919

 剖検にしても外科的摘出物の検索にしても,書類作製には多大の時間と労力が必要である.まず剖検では数ページに及ぶ肉眼所見の記載があり,外科病理でも数行から1-2ページの記載事項がある.1〜数日して顕微鏡的所見が追加され,かつ最終診断ならびに意見が合わさって報告書が完成する.しかもこの際しばしば先の肉眼所見に追加訂正すべきことが出てくる.普通報告書は数枚の複写をとるものであり,また後々の検索に供するため報告書の一部分を何枚か複写して整理することにすると,形態病理診断部門では書類作製に費やされる労力と時間は膨大なものになる.

 肉眼的観察と最終報告書作製との間に1〜数日の余裕があるにもかかわらず,検鏡用標本ができてから報告書を作製して,主治医に渡す時間を最小限にしようとすれば種々の制約が生ずる.余裕のある時期に肉眼所見を清書すればよさそうであるが,前記のごとく加筆訂正のことを考えるとそうもいかない.タイプミスをペンで修正した報告書を提出することまで考えると,タイピストはかなりの熟練者でないといけないことになる.

Senior Course 生理

計測用体表電極(5)—筋電図測定用電極について

渡辺 清

pp.920

 筋の組織は骨格筋,平滑筋,心筋に大別され,興奮により活動電位を発生するが,このうち骨格筋より発生する活動電位を記録したものが筋電図であり,平滑筋,心筋の活動電位の記録は平滑筋筋電図,および心電図として別に扱われる.

 筋電図は心電図のように一定の誘導方法はなく,いくつかの筋肉を選んで,いかなる方法により記録したかによって診断価値が変わってくる.そのため大別して2つの方法が使われる.

Senior Course 業務指導のポイント

永久基本記録—永久保存ノート

松村 義寛

pp.921

 臨床検査の結果は客観的に記録され毎日の日常検査ノートが残される.このノートの書き方,整理についてはすでに述べられた.

 検査件数の増加に伴って,この記録の量は膨大なものとなり,検査室の貴重な資料として活用されなければならない.検査結果の記録は個人についていえば日記のようなものといえるが,これに対して履歴書に相当するものが,ここに述べる永久基本記録である.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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今月の特集1 生理検査における医療安全
今月の特集2 薬剤耐性菌のアウトブレイク対応—アナタが変える危機管理

63巻5号(2019年5月発行)

今月の特集1 現在のHIV感染症と臨床検査
今月の特集2 症例から学ぶフローサイトメトリー検査の読み方

63巻4号(2019年4月発行)

増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ

63巻3号(2019年3月発行)

今月の特集 血管エコー検査 まれな症例は一度みると忘れない

63巻2号(2019年2月発行)

今月の特集1 てんかんup to date
今月の特集2 災害現場で活かす臨床検査—大規模災害時の経験から

63巻1号(2019年1月発行)

今月の特集1 発症を予測する臨床検査—先制医療で5疾病に立ち向かう!
今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値

62巻12号(2018年12月発行)

今月の特集1 海外帰りでも慌てない旅行者感染症
今月の特集2 最近の輸血・細胞移植をめぐって

62巻11号(2018年11月発行)

今月の特集1 循環癌細胞(CTC)とリキッドバイオプシー
今月の特集2 ACSを見逃さない!

62巻10号(2018年10月発行)

増刊号 感染症関連国際ガイドライン—近年のまとめ

62巻9号(2018年9月発行)

今月の特集1 DIC診断基準
今月の特集2 知っておきたい遺伝性不整脈

62巻8号(2018年8月発行)

今月の特集 女性のライフステージと臨床検査

62巻7号(2018年7月発行)

今月の特集1 尿検査の新たな潮流
今月の特集2 現場を変える!効果的な感染症検査報告

62巻6号(2018年6月発行)

今月の特集1 The Bone—骨疾患の病態と臨床検査
今月の特集2 筋疾患に迫る

62巻5号(2018年5月発行)

今月の特集1 肝線維化をcatch
今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

増刊号 疾患・病態を理解する—尿沈渣レファレンスブック

62巻3号(2018年3月発行)

今月の特集1 症例から学ぶ血友病とvon Willebrand病
今月の特集2 成人先天性心疾患

62巻2号(2018年2月発行)

今月の特集1 Stroke—脳卒中を診る
今月の特集2 実は増えている“梅毒”

62巻1号(2018年1月発行)

今月の特集1 知っておきたい感染症関連診療ガイドラインのエッセンス
今月の特集2 心腎連関を理解する

60巻13号(2016年12月発行)

今月の特集1 認知症待ったなし!
今月の特集2 がん分子標的治療にかかわる臨床検査・遺伝子検査

60巻12号(2016年11月発行)

今月の特集1 血液学検査を支える標準化
今月の特集2 脂質検査の盲点

60巻11号(2016年10月発行)

増刊号 心電図が臨床につながる本。

60巻10号(2016年10月発行)

今月の特集1 血球貪食症候群を知る
今月の特集2 感染症の迅速診断—POCTの可能性を探る

60巻9号(2016年9月発行)

今月の特集1 睡眠障害と臨床検査
今月の特集2 臨床検査領域における次世代データ解析—ビッグデータ解析を視野に入れて

60巻8号(2016年8月発行)

今月の特集1 好塩基球の謎に迫る
今月の特集2 キャリアデザイン

60巻7号(2016年7月発行)

今月の特集1 The SLE
今月の特集2 百日咳,いま知っておきたいこと

60巻6号(2016年6月発行)

今月の特集1 もっと知りたい! 川崎病
今月の特集2 CKDの臨床検査と腎病理診断

60巻5号(2016年5月発行)

今月の特集1 体腔液の臨床検査
今月の特集2 感度を磨く—検査性能の追求

60巻4号(2016年4月発行)

今月の特集1 血漿蛋白—その病態と検査
今月の特集2 感染症診断に使われるバイオマーカー—その臨床的意義とは?

60巻3号(2016年3月発行)

今月の特集1 日常検査からみえる病態—心電図検査編
今月の特集2 smartに実践する検体採取

60巻2号(2016年2月発行)

今月の特集1 深く知ろう! 血栓止血検査
今月の特集2 実践に役立つ呼吸機能検査の測定手技

60巻1号(2016年1月発行)

今月の特集1 社会に貢献する臨床検査
今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

59巻13号(2015年12月発行)

今月の特集1 移植医療を支える臨床検査
今月の特集2 検査室が育てる研修医

59巻12号(2015年11月発行)

今月の特集1 ウイルス性肝炎をまとめて学ぶ
今月の特集2 腹部超音波を極める

59巻11号(2015年10月発行)

増刊号 ひとりでも困らない! 検査当直イエローページ

59巻10号(2015年10月発行)

今月の特集1 見逃してはならない寄生虫疾患
今月の特集2 MDS/MPNを知ろう

59巻9号(2015年9月発行)

今月の特集1 乳腺の臨床を支える超音波検査
今月の特集2 臨地実習で学生に何を与えることができるか

59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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