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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻9号

1972年09月発行

文献概要

特集 負荷機能検査法

脳波の賦活法

著者: 大高忠1

所属機関: 1東京医歯大神経精神科

ページ範囲:P.948 - P.957

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 脳波の記録は,原則として安静に覚醒した状態で閉眼して行なわれるが,このような安静時記録にはまったく異常がみられないか,あってもごく軽度の異常しか示さないのに,ある種の刺激を加えて脳に特定の生理的・生化学的変化を起こさせると,異常波が誘発されたり,異常の程度がさらに増強されたりする場合がある.たとえば,てんかん患者で発作間歇期の安静時脳波にはほとんど異常がみられないのに,過呼吸を行なわせたときや睡眠時にはじめて明らかな異常波が出現することも少なくない.
 このように,被検者にある種の刺激を加えて脳の生理的・生化学的状態を変えることにより,安静時の記録では明らかでなかった脳波の異常性を顕著にさせる方法を脳波の賦活法と呼ぶ.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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