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特集 負荷機能検査法
フェノールスルホンフタレイン排泄試験(PSP排泄試験)
著者: 石井当男1
所属機関: 1東大第2内科
ページ範囲:P.958 - P.961
文献購入ページに移動 フェノールスルホンフタレイン(Phenolsulfonphthalein以下PSPと略す)は毒性がきわめて低く,体内で代謝を受けず,すみやかに腎から排泄され,また検出が容易であるため,PSP排泄試験は現在最も広く用いられている腎機能検査法の1つである.
注入されたPSPの約80%は血清アルブミンと結合するため,腎に到達するPSPの約4%が糸球体から炉過され,残りの50-60%は近位尿細管周囲の血管床から尿細管腔内に分泌される.したがって,PSPのクリアランス値は内因性クレアチニンあるいはイヌリンクリアランス値よりも高く,パラアミノ馬尿酸ナトリウム(以下PAHと略す)のそれよりも低い.
注入されたPSPの約80%は血清アルブミンと結合するため,腎に到達するPSPの約4%が糸球体から炉過され,残りの50-60%は近位尿細管周囲の血管床から尿細管腔内に分泌される.したがって,PSPのクリアランス値は内因性クレアチニンあるいはイヌリンクリアランス値よりも高く,パラアミノ馬尿酸ナトリウム(以下PAHと略す)のそれよりも低い.
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