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文献詳細

雑誌文献

臨床検査16巻9号

1972年09月発行

文献概要

特集 負荷機能検査法

濃縮試験・希釈試験

著者: 石井当男1

所属機関: 1東大第2内科

ページ範囲:P.962 - P.965

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 腎臓の重要な役割の1つは塩分や水の排泄を調節することにより,生体の体液量および体液の滲透圧,電解質濃度などを一定の範囲に保持することである.水分摂取を制限された揚合や,発汗の著しいときには濃縮された尿が少量排泄され,多量の水分を摂取したときには大量の薄い尿が排泄される.このような尿の濃縮あるいは希釈には,腎臓の微妙な生理機構のほかに,下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモン(以下ADHと略す),副腎皮質ホルモンやその他の内分泌性因子,神経性因子,血行動態の変化など多くの因子が関係している.
 腎の濃縮能,希釈能は,生体の体液の滲透圧の調節に関する機能なので,まず滲透圧の概念と,腎臓の濃縮・希釈の機序を説明し,次いでその検査法について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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