文献詳細
文献概要
公害物質の検査法・2
水銀
著者: 喜田村正次1 住野公昭1
所属機関: 1神戸大・公衆衛生
ページ範囲:P.1019 - P.1026
文献購入ページに移動 化学物質による公害あるいは環境汚染を解明していく段階で,分析の占める位置はきわめて高い.水俣病に始まる水銀汚染問題でも分析法の開発,発展とともに不明な点が明らかになってきたといっても過言でない.環境汚染指標や食品中の水銀の含有量を示す場合でも,現在でこそ総水銀,有機水銀を別々に分析し,検査することを要求されることが多いが,これもここ数年の分析の発達のためである.
しかし,総水銀と有機水銀と分けて定量することの必要性は単に分析手段の発達からの帰結のみではない.これを理解するには水銀の毒性についての若干の知識が必要である.
しかし,総水銀と有機水銀と分けて定量することの必要性は単に分析手段の発達からの帰結のみではない.これを理解するには水銀の毒性についての若干の知識が必要である.
掲載誌情報